2010年6月29日

『胸に熱く響く経営者100の言葉』山口智司・著 vol.2169

【87人の名経営者による名言】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883927466

本日の一冊は、名言や偉人を扱った著作を数多く執筆している著述家の山口智司さんが、古今東西の名経営者87人の名言を選りすぐって紹介した一冊。

いわゆる名言集ではあるのですが、名言のセレクトが秀逸なのと、名経営者たちの詳しいプロフィールが載っているのが魅力です。

見開き2ページで、右ページに名言、左ページに解説と名経営者のプロフィールを掲載するフォーマットで、名言の詳しい意味と、発言した時の背景がわかるのが特長です。

名言は、それぞれ「戦いに勝つ言葉」「人を育てる言葉」「仕事を愛する言葉」「本質を見抜く言葉」「道を示す言葉」という5つに分類されていますが、土井が特に気に入ったのは、冒頭の「戦いに勝つ言葉」。

名経営者たちの現実的な目と、不可能に挑む不屈のチャレンジ精神を、名言から感じられる、もっともおすすめの章です。

「他社がまねするような商品をつくれ」──早川徳次(シャープ創業者)

「『そんな馬鹿なことはできない』と誰もが思うことならば、競争相手はほとんどいない」──ラリー・ペイジ(Google創業者)

昭和を支えた伝説の経営者や、最先端のIT企業を率いる新進気鋭の経営者まで、じつに幅広く取り上げられており、現役で活躍するビジネスパーソンに、いい刺激を与えてくれる内容です。

たかが名言、と言わずにぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「他社がまねするような商品をつくれ」──早川徳次(シャープ創業者)

「『そんな馬鹿なことはできない』と誰もが思うことならば、競争相手はほとんどいない」──ラリー・ペイジ(Google創業者)

「新事業の準備が充分にととのったら即突進すべし。一、二、三ではいけない。二は迷いである、自信のなさである」──小林一三(阪急グループ創始者)

「孤独な者は、もっとも強い」──五島慶太(東急グループ創立者)

「六〇点主義で即決せよ。決断はタイムリーになせ」──土光敏夫(経団連名誉会長)

「成功は最低の教師だ」──ビル・ゲイツ(マイクロソフト社会長)

「広告代をケチるのは節約とはいわない。売り上げを減らすだけだ」──重光武雄(ロッテ創業者)

「アタマは低く、アンテナは高く」──鈴木三郎助(味の素創業者)

「人間にはいかに円くとも、どこかに角がなければならぬ」──渋沢栄一(渋沢財閥創始者)

「情報化社会にあっては独創力こそ人間としての存在理由になる」──賀来龍三郎(キヤノン名誉会長)

「一つ上の仕事をやれ。社員は主任、主任は課長の、課長は部長の、部長は役員の、それで初めて大きな仕事ができる」──奥村綱雄(野村證券社長)

「苦しい仕事のうちにも愉快があることを発見するまでには、幾多の修養を積まねばならない」──安田善次郎(安田財閥創業者)

「志を立てた以上、迷わず一本の太い仕事をすればいい」──豊田佐吉(トヨタグループ始祖)

「いったん負けることによって、勝つための新たな戦術が見えてくることがある」──ドナルド・トランプ(不動産王)

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『胸に熱く響く経営者100の言葉』彩図社 山口智司・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883927466

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◆目次◆

第1章 戦いに勝つ言葉
第2章 人を育てる言葉
第3章 仕事を愛する言葉
第4章 本質を見抜く言葉
第5章 道を示す言葉

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