2010年3月21日

『社長の教科書』小宮一慶・著Vol.2071

【混迷の時代の経営論】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012466

本日の一冊は、経営コンサルタントおよび著者として活躍中の小宮一慶さんが、経営の原理原則を述べた一冊。

先日発売され、ベストセラーとなっている新将命さんの『経営の教科書』同様、ベーシックな経営の考え方、スキルを説いた、王道の一冊に仕上がっています。

※参考:『経営の教科書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478002258

では、経営における王道とは何なのか?

著者はこれを、1.企業の方向付け、2.資源の最適配分、3.人を動かす、という3つの要素に分け、それぞれを詳しく説いています。

会社の方向付けを行う時に必要になる「Q、P、S」(クオリティ、プライス、サービス)の考え方、資源の最適配分を妨げる経営者の私利私欲、そして、人を動かすためのテクニックなど、さまざまな視点から経営者のマインド、スキルを論じており、新米経営者にとってはじつにやさしいテキストに仕上がっています。

トピックは経営ですが、自己啓発書としても、楽しく読める一冊です。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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経営者に求められるのは、「経済学」と「心理学」

どんな大企業であっても、社会の大きな動きには勝てません。世の中がどのように動いているかを知ることは、経営においてとても大事なことです

素直な謙虚な目線で、真っ直ぐに、ライバル会社のQPSがどういう組み合わせになっているのかを見極めてください

「アイデア社長が会社を潰す」(一倉定)

一番良いのは、良い会社をつくり、儲けて、給料を沢山取ることです。会社が良くなって給料をたくさん取ることに関しては、従業員は誰も文句を言いません

真のリーダーとは、会社全体のことを考えて発言できる人

公私混同かそうでないかの基準は、とても簡単。同じことを部下がやっても、許せるかどうかです

食べるのに困らなくなった後、それでもお金のために働くのか、それとも、仕事にもっと高い目的や目標を見いだせるかで、仕事の質やレベルが上がるかどうかが決まる

リーダーが持つ「優しさ」とは、中長期的にみんなを幸せにしてあげられるかどうかということ

私は、勇気は信念から生まれると考えています

どういうときに自分の気持ちが人に伝わるのでしょうか。それは、人に伝えるべきことを、自分が信じたときです

社長のセルシオのためには働けない

戦略の基本は「他社との違い」を明確にすること

ポイントとなるのは、「今の時代で」という点です。どんな時代でも差別化すればいい、というものではないのです

代替品の出現は死活問題になりかねない

売上高も上げ、利益も出して、さらにはキャッシュフローもプラスにするような経営をしなければならない

人は幸せについてくる

◆成功する経営者の五つの特徴
1.「せっかち」であること
2.「人を心から褒められる」こと
3.「他人のことでも、自分のことと同じように考えられる」こと
4.「優しくて厳しい」ということ
5.「素直さ」

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『社長の教科書』ダイヤモンド社 小宮一慶・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012466

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◆目次◆

はじめに 経営で一番大切なこと
第1章 経営という仕事と経営に対する考え方
第2章 ビジョン・理念が会社の根本
第3章 戦略立案の基本原則
第4章 マーケティングでお客さま第一を具体化する
第5章 会計と財務の本質
第6章 ヒューマンリソース・マネジメント
第7章 リーダーシップとリーダーの姿勢

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