2009年7月17日

『デキる人の脳』ノア・セント・ジョン・著、本田直之・訳 vol.1824

【誰も言わなかったデキる人の秘密】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837956998

本日の一冊は、CNN、「ワシントン・ポスト」など、米メディアで話題のコーチ、ノア・セント・ジョンによるベストセラー。

「レバレッジ」シリーズでおなじみの著者、本田直之さんが翻訳および解説を手掛けています。

内容的には、われわれの成功を妨げるメンタル要因をどうやって外すか、というもので、ある意味下手な心構えの書よりも実用的と言っていいと思います。

紹介されているのは、「やってみよう」と「やめておこう」を秤にかける「行動の天秤」およびプラスの思考回路づくりをする「アフォーメーション」、自身の成長を助けてくれる「セーフヘブン」の存在など。

なかでも、「あなたのことをあなた以上に信じている人々の支えを得ること」「あなたの能力と可能性を知り、あなたを向上させてくれる人、あなたが現状に甘んじるのを許さない人」を持てというメッセージは、じつに有用。誰もがすぐに適用できる考え方だと思います。

7月24日のセミナーでもお話ししますが、じつは土井にも、そんなメンター的な存在がいました。

やはり人は、心の強さゆえに行動できる。そしてその根源は、本書に書かれているように、人の支えに他ならないのです。

本書には、どうやってそんな人々の支えを得るのか、どうやって人間関係を構築していけばいいのか、自分自身の感情とどう付き合っていけばいいのか、といった人生でもっとも難しい課題へのヒントが書かれています。

ぜひ読むだけでなく、自分自身の心を向き合いながら読んで欲しい。

そうすれば、きっと変化が訪れるはずです。

ぜひ買って、読んでみてください。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

◆「行動の天秤」
一方の皿には「やってみよう」、つまり「何かをする動機や理由」が、他方の皿には「やめておこう」、つまり「何かをしない理由」が載っています

人が成功できないのは、成功への方法を知らないからでも、その能力がないからでもなく、潜在意識の「やめておこう」が意識上の「やってみよう」より重いからにほかなりません

「思考」とは疑問を投げかけて、その答えを探すプロセスなのに、ひたすら肯定しても意味はありません。必要なのは「言い聞かせること」ではなく、「質問を投げかけること」──そうすれば、思考の自然なプロセスによって、前向きな考えが生まれてきます

◆プラスの思考回路づくりをする「アフォーメーション」
1.自分の望みを明確にする
2.望みが叶っていると仮定して自分に問いかける
3.プラスの質問をして答えを待つ
4.前向きな仮定に基づいて行動する

“あなたのことをあなた以上に信じている人々の支え”を得ること

「セーフヘブン」とは、「あなたの能力と可能性を知り、あなたを向上させてくれる人、あなたが現状に甘んじるのを許さない人」のこと

同僚、部下、契約業者など、仕事をする上で大切な人に、「私に何か足りないことがあれば言ってくださいね。あなたとは十点満点の関係でいたいのです」と言って話を聞けば、あなたへの信頼感はぐっと高まります

自分が「認められる」より、先に「相手を認める」ことができる人は、私の見たところ大変希少です

人にスムーズにお願いするには、いつも相手の利益になるような提案をすること

恐怖は「未来」について、怒りは「過去」についての感情で、多くの人はそこに拘泥されていますが、これほど無意味なことはありません。何があっても、「現在」のことに集中してください

結果をコントロールすることはできませんが、その結果を生むあなたの行動をコントロールすることはできます

真のリーダーは当事者のことだけではなく、「世界全体」のことも考えます

「過去と現在と未来に、プラスの評価を下せば幸せになる」
「過去と現在と未来に、マイナスの評価を下せば不幸せになる」

————————————————
『デキる人の脳』三笠書房 ノア・セント・ジョン・著、本田直之・訳
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837956998
————————————————

◆目次◆
訳者のことば 成功する人の「脳のしくみ」が一冊でわかってしまう!
1.三%の人だけが知っている「脳」と「心」の活かし方
2.ステップ1.頭のいい人が習慣にしている「脳を元気にする質問」
3.ステップ2.あなたを大きく成長させる「マインドの高い人々」
4.ステップ3.毎日をラクに、生産的に過ごす「5つのしくみ」
5.ステップ4.脳の力を高める「オフタイム」のつくり方・使い方
6.ステップ5.人間関係のストレスを減らす「シンプルな考え方」
7.ステップ6.本当に大切なものを手に入れる「ノーと言える力」
8.ステップ7.デキる人が実践している「脳を熱中させる方法」
おわりに 今日から「思いどおりの人生」が始まる!

この書評に関連度が高い書評

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー