2009年4月30日

『広報・PRの基本』山見博康・著

【プロが教える、メディア露出の秘訣とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534045522

本日の一冊は、広報・危機対応コンサルタントとして活躍する山見博康さんが、広報・PRで成功するための秘訣を書いた、注目の一冊。

巷には、いろんな方が書いた広報・PRマニュアルがありますが、個人的にはこの方の書いた本が、一番クオリティが高い。

今回の本は、取材用資料の作り方から、ニュースネタ作りのポイント、テレビで取り上げられるプレスリリースの作り方、危機対応のポイントまで、じつにさまざまな点に触れています。

原理原則論でとどまらず、実際に現場でやるべきこと、やってはいけないことを示したという点で、実用的な一冊。広報担当者にとっては、ありがたい本だと思います。

個人的に参考になったのは、「テレビ企画戦略思考プロセス」と、「危機を最小限に乗り切る『5つの直』」。

どちらも知らないと損をする、あるいは痛手を負うため、絶対に押さえておきたい情報です。

攻めの広報、守りの広報をバランスよく解説しているという点で、重宝する一冊。

経営者、広報担当者は、ぜひチェックしてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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会社概要は一般向けに記述したものですが、広報としては、記者向けに数字的な観点から押さえた「ファクトブック」作成を推奨します

ニュースネタを対外的に発信する方法として、イベントにすると話題となり、記事になる可能性が高くなります

会社の公式発表は、リアルタイムで社員に伝える必要があります。営業担当が顧客訪問した時、自社の記事も知らないという恥をかかせてはなりません

◆ニュース性を高めるポイント
1.新奇性 2.意外性・斬新性 3.特異性
4.人間性・ドラマ性 5.社会性・時代性 6.イベント性
7.その他のキーワード(記念日、読者プレゼント、アンケート調査、募集)

◆プレスリリース作成のポイント
「簡・豊・短・薄・情を込めて」が読まれる条件

◆テレビ企画戦略思考プロセス1
ステップ1 今、社会は何が流行りか? 何が旬の話題か? 何が関心事か?
ステップ2 これからどうなるか? どんな動きが出てくるか? どう世に波及するか?
ステップ3 だからこんな商品が注目を浴びている

◆テレビの場合:いかに画にできるかをアピールする
・端的に映像の魅力を伝えるタイトル
・そのタイトルを如実に示す「画像」=写真と映像が不可欠
・要望に応じて、いろいろな「画」になることを強調

広報がまず大切にすべきメディアとは、業界紙・専門紙(誌)などの小メディア

日本経済新聞では、経済金融部は銀行などのマクロ経済および金融全般を扱い、企業関係は産業部・消費産業部などが担当します

新聞・テレビの場合には、13時から15時位は比較的ゆとりがあります。雑誌の場合には、午前中が取材に出る前なのでいい

◆危機を最小限に乗り切る「5つの直」
1.トップへ「直報」
2.現場に「直行」
3.事態を「直視」
4.互いに「直言」
5.「率直・素直になれ」

◆ブランドを築く5つの要件
1.知名度を高める
2.自分との関連性を増やす
3.親しみを深める
4.圧倒的差別化を図る
5.憧れ・夢を与える

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『広報・PRの基本』日本実業出版社 山見博康・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534045522
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◆目次◆

はじめに
第1章 広報の仕事を理解する
第2章 採用されるプレスリリースを作る
第3章 一斉発表・個別取材の対応と公式見解・Q&Aの作り方
第4章 最大効果を上げるマスメディアの使い方
第5章 インターネットを使った広報・PR
第6章 広報・PRの効果を測定する
第7章 事故・不祥事へのリスクマネジメント
第8章 機能する広報戦略とPR会社の選び方・使い方
おわりに

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