2009年1月23日

『レバレッジ・マネジメント』本田直之・著

【プレゼン上手になるために】
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本日の一冊は、「レバレッジ」シリーズで有名な本田直之さんが、経営者、マネジャーの思考法を説いた一冊。

最初は、「なぜ本田さんがマネジメント?」といぶかしがっていたのですが、さすが数多くのベンチャー起業家を支援してきただけあって、スタートアップから数年経ったぐらいの経営者には役立つ視点が満載です。

時間投資の必要性、意思決定のポイント、人脈作りの必要性、優先順位のつけ方、事業を成功に導くためのプロセスまで、極めて実践的な考え方が説かれています。

「経営者がまず天引きすべきは、自己投資の時間」
「会社において大切なのは、お金の貯め方より使い方」
「積上げ継続型のビジネスを選べるのが、経営者としての資質」

など、戦略的に重要な考え方がいくつも説かれており、じつに参考になります。

実践面から見ても、組織を導くための「旗の振り方」や「資金効率を上げる方法」など、役立つ内容が満載。

自社の経営、そして自身の経営者としての行動をチェックするために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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経営者自身が忙しいと、考える余裕がなくなる。するとすべての経営戦略は対症療法になり、その場しのぎの効果がない手を、次々と打ち続けなければならないというマイナスのスパイラルに陥る

お金の投資より先にすべきが、時間の投資といえる。そして「考え、意思決定すること」こそ、時間を投資する行為であり、読書や人脈作りもまた、投資であるというのが私の意見だ

・業界への影響
・顧客への影響
・売上への影響
こういった点について、プロ(プラス面)もコン(マイナス面)もすべて書き出したうえで意思決定すれば、判断ミスを犯すリスクを最小限まで減らすことができる

外部とのつながりを持たない経営者は危険信号

人脈とは、何かをお願いするために作るものではない。何の必要もないときから人間関係を築き、つながりを保ってこそ、本当にレバレッジの効く人脈となる

会社において大切なのは、お金の貯め方より使い方

会社全体についても、やらないことを先に決めるべきだと私は思う。たとえば、「値引きしない」「あえて企画書は作らない」「相見積もりは受けない」「下請け仕事はしない」といった具合だ

積上げ継続型のビジネスを選べるのが、経営者としての資質

◆わかりやすい「旗」の立て方
1.わかりやすい目標 2.ロールモデル 3.仮想敵

経営者は、いつもまねできるものを探し、応用する力を持たなくてはならない

支払日の調整について相談すらできないほど困っている会社とは、そもそも取引すべきではない

戦略という大局的な決定には、外部のプロフェッショナルが必要

◆経営者が押さえるべきレバレッジ営業のキー
1.営業の道を拓くような優良顧客を獲得すること
2.手離れが良い仕組みを作ること
3.心理学の達人になること

小さな会社やベンチャー企業こそ、「経営者はどんな人なのか?」「どんなキャラクターの持ち主なのか?」という点が、くっきり浮
かび上がってくるようなプロフィールを作ろう

経営者は、景気が良いときに成果があがる仕組みを作っておき、それを営業なら営業、宣伝なら宣伝の「武器」として、一人ひとりに持たせるようにしよう

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『レバレッジ・マネジメント』東洋経済新報社 本田直之・著
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◆目次◆

はじめに
第1章 経営者のレバレッジ
第2章 戦略のレバレッジ
第3章 営業のレバレッジ
第4章 ブランドのレバレッジ
第5章 仕組み化のレバレッジ
第6章 組織のレバレッジ

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