2008年7月22日

『脳が悦ぶと人は必ず成功する』佐藤富雄・著

【ひらめく人の秘密はここにあった!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901491792

本日の一冊は、「口ぐせ理論」で知られる自己啓発作家、佐藤富雄さんによる、注目の新刊。

オビに「脳は『鍛える』より『ワクワク』させた方がいい!」とあるように、どうすれば脳が悦ぶか、どうすれば脳を最大限活用できるか、ということにフォーカスして論を展開しています。

焦点となるのは、どうやって「ひらめき脳」を作るか、という点で、いわゆるアイデア発想法では述べられていない、本質的な部分をズバリ突いた点が特筆に値します。

では、その本質とは何なのか。

それは、「『願望を達成する能力』こそ、ひらめきの本質に他ならない」という事実です。

土井も常々、セミナー参加者のワークを見ていて、どうしてこんなに発想が貧困なんだろう、と疑問に思っていましたが、そもそも発想法とは教えられるものではなく、根本に欲望があるから湧いてくる、という類のものだったのです。

本書を読むと、ほかにも「ひらめき脳」体質をつくるために大切なことがいくつも書かれています。

ワクワクするような場所を選ぶ、「非日常」を生活の中に取り入れる、恐れや不安など生じようがないというライフスタイルや生活空間を用意する、ウォーキングをする…。

ひらめき脳をつくるための習慣にも言及しており、なかなか読み応えのある本です。

ガチガチに凝り固まった頭をほぐす意味でも、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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たとえばあなたが「目の前のお客さんに、商品を買ってほしい」と真剣に思っていたら、「ひらめき」とは、それに必要な策をピタッとつくり出すことになります。つまりは「願望を達成する能力」こそ、ひらめきの本質に他ならない

「成功したい」も「大富豪になりたい」も、それが本心からの「快適に生きることへの欲望」につながっていれば、それを実現させる「ひらめき」は、いくらでも起こってくるはずです。ところが、私たちの大脳はいつも「できるわけがない」とか「無理に決まっている」という形で、「ひらめき脳」の活動にストップをかけてしまいます

ロックミュージシャンや、ハリウッドスターなどとして活躍する男性を見ても、その仕事を目指した動機は、ほぼ”モテたいから”ということが現実です

作家ヘミングウェーは、キューバの海に面した家だったり、あるいはパリのリッツ・ホテルの部屋だったりと、そこにいるだけで心がワクワクするような場所を転々としてアイデアを出し続けていました

わたしたちは「ひらめき」を導き出す活動を、まさに睡眠中に行なっている

「ひらめき脳」が反応するのは”言葉そのもの”よりも”それを実現したらスゴいことになるぞ”という期待感や欲望です。だから、ただ言葉だけを唱えるのでなく、「ひらめき脳」がつい動いてしまうようなイメージや、高まる自分の感情も、常に言葉と関連づけておく

「楽天思考」で重要なことは、”いつも楽しくて仕方がない、恐れや不安など生じようがない”というライフスタイルや生活空間を自分に対して用意してしまうということです

「歩く」→「快楽ホルモンでモチベーションが高まる」→「ひらめき脳がアイデアをうながす」

「非日常」を生活の中に組み込んだ途端、いままでとはまったく別の思考パターンが頭の中に生まれる

本当は誰しもが脳の中に、少年や少女の心を残しています。これを心理学では「ネオテニー」と呼んでいます。ネオテニーがあるから、わたしたちは様々な場面で出会ったものに「ワクワク感」を持ちます(中略)誰しもが気づいていないのは、こうしたネオテニーの消去が、知らず知らずにわたしたちの成長の機会を奪っている、とい
う事実です

わたしたちは過去ですら変えられます

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『脳が悦ぶと人は必ず成功する』佐藤富雄・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901491792
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◆目次◆

はじめに
第1章 混迷する現代を生きる味方はどこにいる?
第2章 成功する人はただひらめいているだけ
第3章 「ひらめき脳」はこうしてつくる!
第4章 よりひらめくためにできること
第5章 「ひらめき脳」が悦び続ける毎日をつくる!
第6章 お付き合いの中にこそ高次元のひらめきがある

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