2008年6月11日

『年収2000万円の転職術』神川貴実彦・著

【入社1年目から年収2000万円?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833418711

本日の一冊は、アマゾンや丸善丸の内本店でベストセラーとなっている、『コンサルティングの基本』の著者、神川貴実彦さんによる注目の新刊です。

※参考:『コンサルティングの基本』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534043864/

著者は、大手戦略コンサルティング会社、ボストンコンサルティンググループの出身で、現在は外資系コンサルや金融など、「高収入プロフェッショナルへの転職」を支援するムービン・ストラテジック・キャリアの代表取締役。

これまでに約5000人の転職希望者と面会してきた経験から、どんな学歴・職歴の人が高収入の職に就くことができるのか、かなり具体的かつざっくばらんに述べています。

本書が特徴的なのは、転職を「あえてお金の面から」考えてみたという点。

1年目から年収2000万円稼げる仕事は何なのか、転職2~3年で1億円稼げる仕事とは何なのか、これまで一部にしか知られていなかった仕事・年収の真実が明かされており、ある意味衝撃の一冊です。

具体的に高収入の職に就くためにどんな手段があるのか、どんな点が書類・面接のポイントなのか、プロの視点から詳しく書かれているのも嬉しいところです。

わずか100ページの本ですが、ポイントはしっかり押さえられており、これでハードカバー、税込1000円は安い。

外資系コンサルティングファームに転職したい方は、前出の『コンサルティングの基本』と併せて読めば、理解が深まると思います。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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世の中で一流とされる上場企業でも、生涯賃金で比べると、最大で
9・5倍もの差があります

自身のライフプランをお金という視点で認識することは、結果的に
お金に翻弄されない人生を送ることに繋がる

収入の高い外資系コンサルティング会社や金融会社に転職をする場
合、学歴そのものが「武器」になるのは東京大学のみ

私大文系の出身者でも統計学などを専攻してきた人や、問題解決能
力の優れた人の評価は高い

転職市場での採用担当者は、学歴・年齢・現職の3つを最初の判断
材料とします(中略)とりわけコンサルティング業界では年齢が26
?32歳と若く、都市銀行の本店の企画部門に所属していた、トップ
MBAの取得者である、といった点などがプラスアルファの要素

総合系コンサルティング会社でも、人事系や会計系、IT系の部署
は30歳前後で約1000万円程度。しかし戦略系の部署だけは給与がぐ
っと高くなるのが普通です。これらの会社でマネジャークラスの仕
事に就ければ、だいたい年収は1500~2000万円となるでしょう

コンサルタントとして最も求められる力とは、論理的な思考力や仮
説思考など、いわゆる問題解決能力です

消費財メーカーに勤めている人であれば、商品開発や企画部でマー
ケティングをしていたといった経歴が評価の対象

伊勢丹や三越といった百貨店で働いている人でも、海外事業部やバ
イヤーの部署を一貫して渡り歩いているとそれが「武器」になる

たとえそれがどのような職種においてであれ、「モノを売ることが
できる能力」はビジネス力のパラメーター

相手に与えられる「メリット」を志望動機とするのが、正しい「志
望動機」の見せ方

「思考のプロセス」が面接で問われるのは、ものの考え方や思考法
には再現性があるから

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『年収2000万円の転職術』神川貴実彦・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833418711
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◆目次◆

はじめに
第1章 「高学歴なのに、中収入・低資産」という悩み
第2章 年収2000万円を稼げる仕事
第3章 高収入転職のためのトレーニング
第4章 「ケース面接」に勝つ問題解決能力
第5章 転職成功者は「ここ」が違う
おわりに

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