2008年6月27日

『君主論 ビジネスで役立つ人心掌握の智恵150』ニッコロ・マキアヴェッリ・著

【マキアヴェッリのいいとこどり】
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本日の一冊は、マキアヴェッリの名著『君主論』のなかから、ビジネスで役立つエッセンスを抜き出し、まとめた名言集です。

※参考:『君主論』
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本来、オリジナルの『君主論』を読めば済む話なのですが、名言だけの抜き書きはこれはこれで味があります。

500年間、古今東西のリーダーたちに読み継がれてきた権謀術数の書。

その内容は、確かに悪徳な部分もありますが、人間の本質を突いていて、読み応えがあります。

声に出して読んだら人格を疑われますが、人を治める者ならば、胸のうちに秘めておいて、適宜活用したいもの。

きれいごとだけで政治は行えない。そのことを痛感させてくれる内容です。

目的を達するために、君主は時に非情に徹しなければならない。

非情になる覚悟を決めるために、またリーダーとしての処世の術を学ぶために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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君主の座を守りたければ、悪人になる覚悟も必要だ。そして、時に
応じて、その悪人の面を使ったり、封じたりするのである

君主はきわめて慎重にふるまい、命取りになるような悪評は避けな
ければならない

たとえ残酷だと言われても、その残酷さによって改革を行い、国を
立派に治めるなら、残酷と言われるのを嫌って必要な処置をせずに
傷口を広げるより、結果的に情け深いことになる

愛されるのと怖れられるのと、どちらがいいだろうか。もちろん、
両方であるのが望ましいが、それがむずかしければ、愛されるより
怖れられるほうがずっといい

君主はゆめゆめ人の財産に手を出してはならない

君主は必ずしもありとあらゆる美質を備えている必要はない。ただ
し、あたかも備えているかのように見せることは大切だ

君主の行動は、結果こそがすべてである

君主が怖れるべきことが二つある。国民による謀反と、他国からの
攻撃である

君主は人の不興をかうようなことは誰かに任せ、人気を取れること
はしっかり自分でやるべきである

有能な君主は、智恵をはたらかせて、わざと敵をつくるといい。そ
れを制すれば、自分の存在をひと回り大きくできる

君主は何をするにも、類まれな能力に恵まれた偉大な人物であると
いう評判を得るべく努力すべきである

やむをえない場合をのぞいて、自国より強力な国と同盟して、他国
を攻撃したりすべきではない。たとえ勝っても、その強国の言いな
りにならなければならないからである

君主は有能な人物を積極的に引き立て、職務に秀でた者を称え、才
能を重視するべきである

誰かが何らかの理由で真実を隠していることがわかったら、きびし
く叱責すべきである

人間はだいじに扱うか、叩きのめすか、どちらかにすべきである

民主と距離を置いている貴族でも、臆病で気骨がないためにそうし
ているならば、うまく利用すべきである

災いを芽が出たらすぐに見つけられない君主は、真に賢明だとは言えない

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『君主論 ビジネスで役立つ人心掌握の智恵150』
ニッコロ・マキアヴェッリ・著
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◆目次◆

I 覚悟を決める
II 賢くなる
III 信頼される
IV 結果を出す
V 権力を守る
VI 勝者になる

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