2008年6月23日

『するどい「質問力」』谷原誠・著

【他者に負けない質問ノウハウ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837922651

本日の一冊は、「報道ステーション」等で活躍の敏腕弁護士が、問題解決に役立ち、ときに相手を打ち負かすこともできる究極の質問術を公開した一冊。

最終的にできる人かどうかを決めるのは、情報量や勉強量ではなく、的確に本質に迫り、問題を発見・解決できるかどうか。

そのために「質問力」は必要不可欠です。

先日も、有名な経営コンサルタントである野口吉昭さんのベストセラー『コンサルタントの「質問力」』(現在13万部)を紹介しましたが、本書もまた、読者の質問力を強化するのに役立つ一冊です。

※参考:『コンサルタントの「質問力」』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569696902/

野口さんの本が経営コンサルタントの実践ノウハウだとすれば、こちらは心理学をベースに、どうすれば人を動かすことができるのか、相手に印象づけることができるのか、を説いた一冊。

両方に共通するのは、「この人、できるな」と相手に思わせることができる質問術だということでしょうか。

質問ノウハウのおいしいところだけをコンパクトにまとめた内容で、巻末にある付録のシートには、ケースごとの質問の「型」がまとめられています。

このシートに書かれている「型」をマスターするだけでも、明日から質問の達人になれるはずです。

誰もが情報に等しくアクセスできるようになった現在、本当に差別化するための情報が得られるかどうかは、質問力にかかっています。

さっそく本書を読んで、質問力を磨いてみてはいかがでしょうか。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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的確なタイミングで的確な質問を繰り出すと、欲しい答えが得られ
るばかりか、「この人はできる人だな」と相手に強い印象を与えます

窮地を脱したいとき、交渉事で一気に優位に立ちたいとき、いいア
イデアを出したいとき――質問力は、こうした場面で、「たった1
秒」で局面を変えることができるすごい武器となります

どんな答えが正解かを考える前に、まずは「この質問の仕方は正し
いのか?」「どんな質問をすべきなのか?」という質問から出発す
るべきです

情報を本当に自分に生かそうとすれば、教えを請う姿勢、質問する
姿勢が必要

上手な聞き手は、相手のことを徹底的に研究します。だから、たと
え初対面の人でも、より深い質問ができるのです

重要なのは、相手という「人間」に、好意を抱くことです

誰かに質問するときは、まず相手の好意を獲得することから始める

◆好意を獲得するための5つの方法
1.人は「外見が魅力的な人」を好きになります
2.人は「自分と似た人」を好きになる
3.人は「自分を賞賛してくれる人」をより好きになります
4.人は「繰り返し接触している人」を好きになります
5.人は「好ましいものと結びつけられた人」を好きになります

説得したいと思っている相手と話すときは、相手が話したいと思っ
ていることを存分に話させる

専門家に質問するときは、まず「自分の知識のレベルを知ってもら
った上で話してもらう」

答えるのが恥ずかしいような質問をしなければならないのであれば、
まず自分の恥ずかしいことを話してから相手に質問

議論では、質問する立場に立つほうが圧倒的に有利

相手に立場を表明させるような質問をして、その答えを引き出すこ
とで身動きを取れなくさせてしまう

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『するどい「質問力」』谷原誠・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837922651
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◆目次◆

1章 頭が切れる人の「すごい質問」力
2章 仕事の成果に直結する「問いかけ方」
3章 相手が思わず「口を割る」質問力
4章 議論で絶対負けない「論理的な質問」術
5章 人間心理を巧みにつく「質問」のテクニック

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