2008年6月18日

『いま、すぐはじめる地頭力』細谷功・著

【「地頭力」新刊が登場】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479771131

本日の一冊は、大ベストセラー『地頭力を鍛える』の著者、細谷功さんによる注目の新刊です。

※参考:『地頭力を鍛える』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492555986/

『地頭力を鍛える』は、フェルミ推定をはじめとするコンサルタントの思考ツールを紹介したことで話題になった本ですが、最近は、良書として評価の高い『コンサルタントの「質問力」』や勝間和代さんの『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力』をはじめ、この手の本が軒並みベストセラーになっています。

※参考:『コンサルタントの「質問力」』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569696902/

※参考:『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596391/

本書と前作との違いは、すぐに始められる実践法にポイントを置いたこと、そして事例を日常生活にまで広げたこと。さらには自己啓発的要素を盛り込んだことです。

ビジュアルも多く、前著の内容が硬くてとっつきにくかった、という人が読むにはピッタリの一冊と言えるでしょう。

内容的には、なぜ地頭力が必要とされているのか、という説明に始まり、地頭力の構成要素、地頭力をつけるための意識改革、そしてトレーニングまで、幅広く網羅されています。

前著をきちんと読んだ方には、さほど目新しい内容は見つかりませんが、トレーニングをするにはこちらの方がとっつきやすくていいかもしれません。

話題の「地頭力」を楽しく、手っ取り早く理解したい、という人におすすめの一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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現在からではなく将来から考えること、自分からではなく相手の視
点から考えること、できることからでなくやるべきことから考える
こと、手段からではなく目的から考えること。すなわち、自分のい
る位置からではなく、自分から離れた向こう側から考えることがで
きれば、仮説思考力が身についているということになります

地頭力のある人は「離れる」のが得意

向こう側から・上空から・離れたところから考える

◆「考えはじめる」のに必要な三つの「意識」
1.時間に対する感度を上げる
2.知的依存心を捨てる
3.自分の「思考のクセ」を徹底的に認識する

時間は、お金と共通点があります。いずれも有限であり、他の最終
目的を達成するのに必要な「リソース」(資源)であり、これをい
かに有効活用するかで最終アウトプットが変わってきます

「時間がない」状態は、若いときにはあまり経験しません。これが、
時間感覚が身につきにくい原因

知識力がつく環境は、ひとことでいえば「足りている」環境です。
地頭力がつく環境というのは「足りていない」環境です

◆だれもが持っている「思考のクセ」 ※一部紹介
1.相手のことでなく自分のことを中心に考えている
2.将来のことではなく現在のことに目が向く
3.結果でなくプロセスを語る
4.全体からでなく部分から考える
9.他人のことは一般化する

仮説思考とは結論から考えること、最終目的地から逆算して考えること

三流の部下……上司の「心変わり」に一喜一憂する
二流の部下……上司の「心変わり」から真の「ココロ」を読もうとする
一流の部下……上司の「ココロ」を先読みし、掌の上で転がす

「受け手が神様」であることを徹底的に認識することがコミュニケ
ーション上達の第一歩

わかろうがわかるまいが、わからないところも含めて外枠を押さえてしまう

抽象化思考の目的は「一を聞いて一〇を知る」こと

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『いま、すぐはじめる地頭力』細谷功・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479771131
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◆目次◆

まえがき 「いま、すぐ」に、世界が変わって見える第一歩を
第一章 「地頭力」を自己診断してみよう
第二章 「地頭力のある人」と「ない人」の違いを考えてみよう
第三章 「考えはじめる」ために、三つの「意識」を持とう
第四章 眠っている地頭力を呼び覚まそう
第五章 フェルミ推定を解いてみよう
第六章 よく聞かれる疑問にお答えします
あとがき 「人間くささ」と地頭力

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