2008年3月26日

『どんな仕事も楽しくなる3つの物語』福島正伸・著

【福島正伸さんの感動の講演が本になった!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877712313

本日の一冊は、名講演家として知られる、アントレプレナーセンター代表、福島正伸さんによる待望の講演集。

氏の著作はこれまでにもいくつか出されていますが、正直、彼の真髄を表現できている本はありませんでした。

では、その真髄とは何か。それはズバリ「感動」です。

土井は以前、氏の講演会にお話を聞きに行ったことがありましたが、
その会場で会った知人に、こんな話を聞きました。

「福島さんの話って、毎回同じなんだけど、毎回同じところで泣い
ちゃうんだよなあ」

そう、氏は毎回1000人規模の講演をこなしていますが、そこに集ま
る人々のニーズは、目新しい情報やテクニック論ではないのです。

彼らは、日々の仕事に立ち向かう勇気と元気をもらいたくて、彼の
ところに通い詰めているのです。

そういった点で、今回の本は、初めて福島さんの真髄に迫った本、
ということができると思います。

引退の日、たくさんの花束とプレゼントをもらった駐車場のおじさ
んの話、日本一のタクシー会社の運転手の話、警察で講師をつとめ
るペンキ屋の話…。

どれをとっても秀逸なエピソードで、読むと感動のあまり、本当に
涙が出てきます。

人間が仕事をすることの意味、そして生きることの本質。本書には、
そのエッセンスが詰まっています。

ぜひ大切な人に読ませてあげてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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仕事の最後の日、自分がこれまでどのように仕事に関わってきたか
を、まわりの人が教えてくれます。その時、得られる最高のもの、
それは人と人とのつながりの中で生まれる感動です。その瞬間、そ
れまでのすべてのつらさや苦しみが、感謝の言葉で包まれ、生きる
ことの素晴らしさを実感することができます

仕事が面白いかどうかを、その仕事の内容に期待すると裏切られて
しまうでしょう。なぜなら、面白い仕事もつまらない仕事もないか
らです。”つまらない仕事なんかない。仕事にかかわる人の姿勢が
仕事を面白くしたり、つまらなくしているにすぎない”私は、そん
なことを管理人のおじさんから学びました

◆タクシーの運転手との会話
「いったい、何を書いているんですか?」私は覗き込むように聞き
ました。「お客様とのお話の内容を、メモしているんです」「どう
してですか?」「また次に、ご利用いただいた時に、今日のお話の
続きができるようにしたいので。忘れっぽいものですから」私は思
わず、後ろにのけぞってしまいました

夢を持つと、すべての仕事が素晴らしい仕事に変わります

どんな仕事にも、感動があります。感動を得るためには、仕事の意
味に気がつくこと、もし気がつかなければ仕事の意味を作り出せば
いいのです

”ペンキ屋は、つまらない仕事じゃない。社会から必要とされてい
るすばらしい仕事だ! 人の心を養い、人と人とをつなぎ、人を感
動させる最高の仕事だ!”人を感動させる価値を見出した彼のもと
に、次々と仕事の依頼が来るようになりました。「事務所が殺風景
なんです。夢に溢れたペイントを塗ってもらえませんか?」「地下
駐車場を、ペンキで感動の空間にできませんか?」仕事はどんどん
広がり、彼は地元でも話題の人物になっていったのです

◆仕事が感動に変わる、五つの心構え
1.仕事の意味を考える
2.ものごとを前向きに受け止める
3.自己原因で考える
4.自分の可能性を信じて、自分らしくやる
5.目指すことを、あきらめない

他人のせいにすることは、その瞬間は楽に思えますが、同時に自分
の出番、改善のチャンスを失い、達成感や感動を得ることもできな
くなってしまうのです

自分らしさとは、すべての人に可能性をもたらすだけでなく、社会
をバラエティに富んだ、より楽しいものに変えていくことにもなる

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『どんな仕事も楽しくなる3つの物語』福島正伸・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877712313
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◆目次◆

はじめに
どんな仕事も楽しくなる3つの物語
第1話:人であふれた駐車場
第2話:日本一のタクシー会社
第3話:警察で講師をつとめるペンキ屋
仕事が感動に変わる、5つの心構え
1.仕事の意味を考える
2.ものごとを前向きに受け止める
3.自己原因で考える
4.自分の可能性を信じて、自分らしくやる
5.目指すことを、あきらめない
仕事を感動に変える人
あとがき

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