2008年3月7日

『「仕組み」仕事術』泉正人・著

【リーダーにふさわしい人格を育てる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596111


本日の一冊は、受講生5万人を擁する投資教育のセミナー会社、日本ファイナンシャルアカデミーの代表取締役、泉正人さんによる一冊。

徹底した仕組み化により、5つの会社を経営しながら仕事は毎朝2時間で片づける、週末はサーフィンを欠かさないライフスタイルを貫く著者が、その仕組み化の秘密を明かした、注目の内容です。

前半部分は心構え的な内容が多く、やや冗長な感は否めませんが、後半に登場するタスク管理のチェックリストはかなり重宝します。

著者の仕事上、セミナー運営に関するチェックリストではあります
が、「ここまで細かく指示するか」というくらい具体的で、かつ現
場の人間が判断に困る内容は一切書かれていません。

ほかにも、パソコン上のデータ、ファイルの管理、日々のメールの
処理スピードを高めるための方法など、実践的な内容が満載です。

考え方だけを見ても、「毎日繰り返される”探す時間”をできるか
ぎり減らすこと」「仕事を選択する判断基準は、『重要度』ではな
く『処理時間』」など、時間管理の王道が説かれています。

煩雑な作業に追われ、クリエイティブな仕事に費やす時間がない、
という方に、ぜひおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人間に絶対はありません。病気や退職、プライベートな事情など、
何らかの理由で急に仕事ができなくなることは、誰にでもありうる
話です。そのとき、その人が現場からいなくなった途端に何もまわ
らなくなるようでは、困ってしまいます

経営者がどんなに身を粉にして、目の前の仕事にあくせくしても、
それだけでは部下の成長には結びつきませんし、将来的に組織を伸
ばしていくことにはつながりません。つまり、個人の才能や努力だ
けでは乗り越えられない「壁」があるのです

1.高い能力を身につけていること
2.そして、それを「仕組み」にすることができること
この2点を兼ね備えていることが、現代の「できるビジネスマン」の条件

頭で考える必要のある、つまり「考える系」の面倒くさいことは進
んで行う。頭で考える必要のない、つまり「作業系」の面倒くさい
ことは徹底的に楽をする

優秀な人というのは、暇な時間ができると、意識的に、あるいは無
意識のうちに、それを「考える時間」にあて、そして実際、必ず何
か新しいものを生み出す。優秀な人に「自由な時間」を与えるほど
効率のいい戦略はない

管理職は何を管理すべきなのか。仕事です。これなら好き嫌いは関
係ありません。だから仕事の管理をすればするほど、組織は明るく
なります

「仕組み」のとおりにやっていたら、「気がついたら、いつのまに
か続いていた」……そんな「仕組み」を考えてみましょう

◆使えるチェックシートをつくる4つのコツ
1.「TO DO」と「詳細」に分ける
2.できるだけ細かい手順に落としこむ
3.判断を入れない
4.二度目からはアルバイトでもできるように

ソフトの起動手順から、クリックする順番、プリンタの操作方法に
至るまで、具体的な作業の手順を徹底的に細かく書き出してリスト化する

ポイントは「記憶しないですむこと」「毎日繰り返される”探す時
間”をできるかぎり減らすこと」

仕事を選択する判断基準は、「重要度」ではなく「処理時間」

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『「仕組み」仕事術』泉正人・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596111
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◆目次◆

はじめに
「仕組み」があなたの仕事を変える
「作業系」の仕事を徹底的に効率化する
あらゆるタスクを一元管理する
「仕組み」で考える人はこうしている”7つの習慣”
「仕組み」仕事術が目指すもの
あとがき

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