2007年12月31日

『親の品格』

【これからの教育はどうあるべきか】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569697070

今年最後の一冊は、意表をついて教育モノです。

2007年は、子育ての失敗が原因でさまざまな悲劇・事件が引き起こされ、メディアを騒がせましたが、来年はそんなことがないよう祈って、あえて教育モノをご紹介しようと思います。

ご紹介する『親の品格』は、200万部を超えた2007年のNo.1ベストセラー、『女性の品格』に続いて出された待望の続編。

※参考:『女性の品格』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569657052/

女性が働くことが当たり前になった現在、親がどうやって子育てに
かかわるべきか、子どもとどう接するべきかを説いた、注目の論考です。

前作同様、著者の主観がかなり表面に出た作品ではありますが、親
として反省させられる部分もかなりあります。

挨拶の徹底、泣いても要求をのまないことの大切さ、我慢強さや欲
求を育てる工夫、子どもの自信を育む方法など、かなり具体的に書
かれており、子育てを考えるいいきっかけになること間違いなしです。

できるビジネスパーソンは、まず自らの周辺をきちんとこなすもの。

そういう意味で、良い親であることは、ビジネスパーソン必須の条
件だと思います。

お子さんのいらっしゃる方はもちろん、これから親になる方にも、
ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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もちろん、挨拶は子どものほうから「おはようございます」と言い、
それに親が返すのが基本ですが、まず親から明るく声をかけて、挨
拶の習慣をつけてしまいましょう。

子どもたちは泣くことで自分の言い分が通ると、その戦術をエスカ
レートさせます。泣いても要求が通らないことは、三歳ころには理
解させましょう

ものごころつかない子どもに「親と子どもは対等である」という誤
った認識をもたせてはいけません

子どもの欲しがるものを次々に買い与えるのは、気の散りやすい、
がまんのできない、集中力のない人間になるのを助長しているよう
なものです。ましてや親が先回りして、子どもが欲しがる前に「こ
れはおもしろいだろう」「これは脳を発達させる」「これは運動能
力を養う」と買っているようでは、子どもをガッツのない、欲望と
エネルギーのない人間に育てることになります。人生の喜びは、自
分が苦労して欲しいものを手に入れたときに得られます

成長した子どもは叱ると反撃してきます。「お母さんもやってない
じゃないか」「友だちは、お父さんからそんなこと言われてないよ」
と反撃されても、親はたじろいではいけません。「私ができなくて
苦労したから、あなたにはしっかり身につけてほしいの」「よそは
よそ、うちはうちのルールがあるの」と毅然と言いましょう

子どもを成長させるためには自分の力を発揮させる機会を与えなけ
ればなりません

お金を惜しむからではなく、モノの命をいとおしむために、買う量を減らす

親も子どもの信用を得るには、小さな約束を一つひとつきちんと
守らなくてはなりません

子どもは親に立派であってほしいのです。それが重荷で、あるがま
まの親を受け入れてほしいと望む親も多いのですが、それは甘すぎます

自分が親を幸せにしていること、親は自分を誇りにしていることを
知ると、子どもは大きな自信をもてる

親が仕事に誇りをもっていると伝えるのは、将来子どもがよき社会
人になるためにも大事なこと

誰も見ていなくても、誰に直接迷惑をかけるわけでなくても、悪い
ことをしてはいけないのです。悪いことをすると自分を卑しめます

本当の教育ママ、教育パパとは、子どもにいい学歴を与える親では
なく、本人の人間的成長に心を砕く親です

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『親の品格』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569697070
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┃▼目次▼

┃ はじめに
┃ 第一章 生命を育む
┃ 第二章 マナーを育む
┃ 第三章 人間性を育む
┃ 第四章 学校とのつきあい
┃ 第五章 ティーンエイジャーの子どもと
┃ 第六章 情報といかに接するか
┃ 第七章 成熟した親子関係をつくる
┃ おわりに

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