2007年10月31日

『道は無限にある』

【1200号達成!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569695655

本日の一冊は、経営の神様、松下幸之助が遺した言葉をコンパクトにまとめた一冊。

1975年に出されたものの新装版で、内容は働く人の心構え、経営者としての心構えが中心です。

他の松下の著作と比べ、際立っているのは、困難に直面した時どう考えるか、という点。

すべて善意に考える、すべてを修行の糧と考える、己をむなしくする、志を失わない…。

かの松下幸之助も、困難に遭遇した際、このように考えていたのか、
と思うと、感慨深いものがあります。

経営者にしろ、活動家にしろ、自ら道を開こうとする人には、ぜひ
読んでいただきたい珠玉の言葉集です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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実力のみがみずからを決定する。会社の実力のみが会社の安定と繁
栄を決定する

世の中というものは決してごまかしがきかない。世間は神のごときもの

すべて善意に考える、すべてそれは修行の糧と考えるというように
したならば、必ずそこから道がひらけていく

志を失わないことが大切なのです。どんなに困難になっても志を失
わずして、そうして敢然と受けるべきものは受け、くじけずして進
んでいくということが、やがて自力再建という姿をもたらす

この仕事はいいとか悪いとかいうことも、現実の問題としては大事
な問題です。しかし、それを越えた大きな使命というか、運命とい
うか、そういうものがあるのだ、ではそれに誠実に従っていこう、
素直に従っていこう、それ以外に道はない。そう考えていくところ
に、ひとつの安心感というものが生まれてくるのではないか

その本当の道を求めるには、やはり己をむなしくするというか、私
心を去るというか、そういう心をもって物事を判断するところまで
いかなければならない

他人は、自分よりもよく見ています。しかし、それを聞こうという
精神がなかったらだめです

世間で、ああいいところだなといわれるような職場が、必ずしもみ
なさんの修行の場として好ましいとは思えません。むしろ、困難な、
むつかしいところだなと世間からいわれるようなところこそ、みな
さんにとって好ましい勤務場所だといえるでしょう

自分は正義をもっている、自分は正しい人間だということは非常に
大切なことですけれども、それをもって事終われりとしてはならな
いわけです。その大切なことを本当に発揮するためには、辛抱もし
なければならないでしょうし、また説明の仕方についても十二分に
研究しなければならないのです

結局、仕事というものは、きわめて平凡な仕事を確実に重ねていく
にすぎない

自分を愛そうと思えば、やはり自分の家もよくならなければなりま
せんし、また自分の町もよくなってもらわなければなりません

もしかりに会社が、単に儲けるために経営をするというのであれば、
それは、まことに力弱いことであり、そこからは偉大なものは生まれない

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『道は無限にある』
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┃▼目次▼

┃ まえがき
┃ 第一章 困難をのり越えるために
┃ 第二章 覚悟をかためて
┃ 第三章 実力を伸ばす
┃ 第四章 よりよき日々を
┃ 第五章 人間をみつめて
┃ 第六章 日本を考える
┃ 第七章 正しさを求めつつ
┃ 第八章 きびしく生きる

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