2007年4月13日

『人に好かれる法』

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478710643

本日の一冊は、昭和の中期に50万部を超える大ベストセラーとなった『人に好かれる法』の復刻版です。

著者の近藤信緒は、本名を池田敏子といい、じつは池田書店の創業者。著述家としても活躍した人物です。

本書の冒頭に著者が記した言葉によると、「真の教養とはいかなる条件の中にあっても、自己の尊厳をくずさず相手の立場を理解してこれに善処し得る能力」のこと。

本書のタイトルは『人に好かれる法』ですが、それは決して人に媚びろと言っているのではなく、むしろ相手を慮り、自己の成長も含めて積極的に関わることの重要性を説いているのです。

処世の術としてじつに学ぶところが多く、人に興味を持つこと、人を紹介する際の注意点、贈り物、叱り方など、人生のさまざまな局面で役立つ考え方を説いています。

時代背景が違うせいか、今どきの自己啓発書では絶対にお目にかかれない尖った主張が魅力的です。

人との付き合い方や、人生を豊かにするためのヒントを学びたい人に、ぜひおすすめしたい名著です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ある人には毛嫌いされる人でも、ある人にはなくてはならぬ人であ
るというところに、また人生の妙味もある

だいたいにおいて、人間は美しいものがまず好きである。好きだと
思うときは、何か相手に美しいものを発見したときだ

広く人に好かれるためには、自己の好悪感などはまったく超越した、
人への興味を持たなくてはならない

われわれは人にだまされるのではない。だまされるということは自
分の欲望に目がくらむからなのだ

個人が決して個人でないという事実、人は常に社会的存在だという
認識をはっきりしないと、飼犬に手をかまれるようなことになる

愛情の世界で真の成功するためには、やはりそれにふさわしい能力
が必要なのである

贈り物くらい人の趣味や個性をよく現わすものはない。気の利かな
い人間は気の利かぬように、けちな人間はけちなように、ずるい人
間はずるい贈り方をするものだ

相手の好むものを与えなければ、人は決して喜ばないものである。
それをよく知るということが人に好かれるコツである

人間は丸いのが理想だが、小さくて丸いのよりは大きくて凸凹のあ
るほうが、角を取れば大きな丸になるようだ

よい人であるという称号を得るための努力よりも、自分の信念に対
する悪口に耐える努力のほうがさらに尊いことを知らなければならない

自己宣伝を極度に卑屈なこととして考える習慣が、どれほど人々の
進取の気性を削いでいるかしれない。己を知ってもらうことは己の
進路を開くことである

その人の長所や美点を伸ばしてくれるものは、やはり、第三者の真
実な褒め言葉だ

若いときには友に好かれ、老いて若い人たちの信望をいつまでもつ
なぎ得る人、そういう人は少ないだけに玉のような輝きを持つものだ

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『人に好かれる法』
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■目次■

※たくさんあるので省略します

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