2007年1月19日

『黒澤明「生きる」言葉』

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569659462

本日の一冊は、黒澤明監督の長女、黒澤和子さんが、生前の父の言葉を集め、その意図するところを解説した一冊。

主にクリエイター、職人としての言葉が集められていますが、その言葉は、あらゆる職業の方に、励ましとやる気を与えてくれます。

有名な「僕にとって一番の作品はネクスト・ワンです」という言葉をはじめ、モノづくりに携わる人間には見逃せない名言がズラリ。

社会的に失われつつある職人の誇り、こだわりを思い出させてくれる、そんな力を持った名言集です。

映画の世界に携わる方やクリエイターはもちろん、仕事にやりがいを求めるすべての人におすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「緩急ハッキリさせて、休む時は休む、働く時はトコトン働く、そ
れがいいに決まっている。だらだらやっているのは、かえって疲れ
て力が出ないんだ」

「良い点を取ることだけが目的になれば、生活の中で学べることを
見つけることを蔑ろにしてしまうよ」

「ドンドン工夫して、意見を言って、笑われても、怒鳴られても、
コンチクショウと思ってこれでもかこれでもかって、ヘイチャラで
ズカズカ踏み込んで頑張る奴が残っていく」

「無茶苦茶に懸命に働いて、ギャーギャーやって皆でうまい酒飲め
ばいい。気にすることはない、人間性まで否定しているわけじゃなし」

「時代も変わった、もちろん出来が大切だけど、たいしたことない
映画でも宣伝が素晴らしけりゃ入る時代だ。だから、文句を言えな
いほどの映画をね、宣伝しなくても入るほど凄い映画を創ってやろ
うなんて思うんだ」

「人間は年を重ねて趣向も変わるし体力知力も変化するんだから、
いつまでも同じようなもの撮れって言われても、ハイそうですかと
は言えないよ」

「政治家はもっと映画を見て、感受性とか想像力を養って欲しい。
国を治めるのは、人の心を知ることだよ」

「ものを創る人間にとって完全が目標です。完全に満足のいく作品
なんてないから、次の作品こそは完全無欠な作品をと願うわけです。
だから、僕にとって一番の作品はネクスト・ワンです」

「薬の中にも毒を以って毒を制するものがあるけど、熟練した調合
が必要なんだよ。やり過ぎると、死に至らしめる」

「お客は、どんなに現場で苦労したかなんて知ったこっちゃない。
スクリーンに映ったものだけが全てなんだ。映画で飯食ってるんだ
から、感情に溺れちゃプロじゃないよ」

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『黒澤明「生きる」言葉』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569659462
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■目次■

まえがき
元気になりたい時
自信を取り戻したい時
夢を追う時
人生の目的をさがす時
仕事に悩む時
人間関係に悩む時
一歩を踏み出そうとする時
幸せを願う時
黒澤明の年譜

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