2007年1月22日

『成功はゴミ箱の中に』

【】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833418452

本日の一冊は、マクドナルドを世界中に広めた立役者、レイ・クロックによる自伝です。

オビの謳い文句によると、ユニクロの柳井正さん、ソフトバンクの孫正義さんの経営のバイブルでもあるそうです。

本書には、レイ・クロックの生い立ちから、セールスマン時代、マクドナルドとの出会い、フランチャイズ権の獲得、上場までのストーリーが描かれています。

とはいえ、そこに至るまでの道のりは並大抵のものではなく、その間、レイ・クロックは、愛する妻との離婚、信頼するビジネス・パートナーとの決別など、さまざまな苦難を体験したようです。

創業者のマクドナルド兄弟とのいさかいに関しても詳しく書かれており、経営の理想と現実を垣間見させてくれる、まさに起業家のバイブルと呼べる一冊だと思います。

ノンフィクションとしての面白さに加え、経営の哲学書、実務書としても楽しめる本書。

これから起業する方には、ぜひおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人は誰でも、幸福になる資格があり、幸福をつかむかどうかは自分
次第、これが私の信条だ。シンプルな哲学である

良き管理者は不正行為を嫌う。部下が誠実に働きつつも、時に犯し
てしまうミスならば許容できる。しかし不正行為には強い意志で処
置を取るべきだ

私がこの時期に下した決断の中に、その後の私のフランチャイズシ
ステムとマクドナルドの発展に大きな影響を及ぼしたものがある。
それは、仕入れに関して、我々は一切口を出さないということだ

マクドナルドの店内に、公衆電話、ジュークボックスやいかなる自
動販売機も置かない、というルールを敷いたのも私だ(中略)こう
したものは、お金にならない客を店に入れることになる

人に仕事を任せるのなら、最後まで口出しはしないのが私の信条だ
った。口出ししたくなるのなら、最初から任せなければいい

洞察力のある判断は、下す本人以外には独断的に映る

そこまでこだわるのは無駄だと言われようとも、私は細部を重視す
る。事業の成功を目指すならば、ビジネスにおけるすべての基本を
遂行しなくてはいけない

競争相手のすべてを知りたければゴミ箱の中を調べればいい。知り
たいものは全部転がっている

大企業の上に立つ者には、背負わなければならない十字架がある。
そこに上り着くまでに、多くの友人を失うことになる。トップは孤独だ

やり遂げろ――この世界で継続ほど価値のあるものはない。才能は
違う――才能があっても失敗している人はたくさんいる。天才も違
う――恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世にいる。教
育も違う――世界には教育を受けた落伍者があふれている。信念と
継続だけが全能である

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『成功はゴミ箱の中に』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833418452
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■目次■

はじめに 「これが僕の人生のバイブル!」
第一章 チャンスを逃すな
第二章 仕事はハンバーガーの肉だ
第三章 セールスの極意
第四章 売り上げを伸ばす
第五章 ストレスに打ち勝つ!
第六章 契約の落とし穴
第七章 フランチャイズシステム
第八章 成功の方程式
第九章 知りたいことはゴミ箱の中に
第十章 キャッシュフロー
第十一章 取引先とともに成長する
第十二章 理想の組織
第十三章 トップは孤独である
第十四章 ヒット商品の作り方
第十五章 球団買収
第十六章 やり遂げろ!
あとがき

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