2006年11月10日

『香港大富豪のお金儲け』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344012402

本日の一冊は、証券会社の営業マンとして、また香港屈指のトレー
ダーとして、現地の大富豪たちと交流してきたという著者が、その
エピソードをもとに、儲けるための鉄則をまとめた一冊です。

土井が知る限り、本書の構想はかなり前から出ており、しかも当初
は別の出版社から出る予定でした。

本書は、土井がアマゾン時代から注目していた本ということもあり、
大きな期待を持って読んだのですが、内容はまったく期待を裏切ら
ない、秀逸なものでした。

一介のサラリーマンに過ぎなかった著者と、大富豪たちとの出会い、
著者が彼らから受けた衝撃、そして大富豪だけが持っている金銭哲学…。

刺激的なエピソードと、そこから導き出される投資原則が、読む者
の心をぐっと引きつける、読み応えのある内容です。

仕事にどう取り組むか、お金・人・情報とどう付き合うか、成功者
ならではの示唆にとんだお話が満載の一冊です。

久々に、お金関連本で興奮しました。

これは買っておいて損はない一冊ですね。

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■ 本日の赤ペンチェック
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「上がるときもあれば下がるときもある。いいときもあれば悪いと
きもある。それでもすべては『Reasonable』なものに収斂する」
(華僑大富豪・コン氏)

就労所得を持たない人生は大きなひずみを生じさせます。つまり、
働かないで稼ぐお金が人生を支配すると人間形成がいびつになった
り、人とのコミュニケーションに話題性が乏しくなったりというさ
まざまな落とし穴の存在です

自分の仕事に真摯に取り組んできた来歴と、あくまでも経済的合理
性に基づく投資行動。それは華僑投資家たち誰にも共通する特徴です

仕事を極めて人間性を磨き、不労所得で財を成す

◆香港大富豪の7つの鉄則
1.経済的合理性を第一に考える
2.お互いに儲ける
3.お金に感情をはさまない
4.資産は不労所得で増やす
5.一極集中投資こそ王道
6.国境を越えて投資する
7.つねに三年先を検証する

価値が下がりやすいものには投資しない(中略)彼らは高額消費財
も、流動性を考えて選びます

人の集まるところにお金は集まる

◆華僑第一世代、第二世代に共通する、「人を選ぶ基準」
1.ハードワーク 2.インテリジェンス 3.トラストワーシィ

華僑には、「大老賽に続け」ということわざがあります。「大老賽」
とは「トップを走るボス」という意味。トップを走る人にはいい情
報が集まる、だからその人に続いて走っていれば大丈夫だという考え方

「お金の交渉をするときには、まず冗談のような安い値段を言って
みることだ。言うだけならタダだからな。ダメなら、そこからちょ
っとずつ上げていけば済むことだ」(大富豪・タム氏の口癖)

どんな富豪も、お金に困った時期やハードワークに明け暮れた日々
の経験を持っています。そのときの経験が潜在的な記憶にとどまり、
ハードワークしているものに対して興味や共感がわいてきます

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『香港大富豪のお金儲け』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344012402
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■目次■

はじめに
第1章 私の運命を変えた三人の香港大富豪
第2章 お金がたまる華僑の発想術
第3章 巨万の富を築く華僑の投資術
第4章 具体的な行動を起こすためのヒント
あとがき

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