2006年10月11日

『小さな会社が低予算ですぐできる広告宣伝心理術』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820716905

本日の一冊は、かつて広告代理店で活躍し、現在は中小企業向けに
マーケティングを指導する著者が、低予算でも効果の出る広告の作
り方を指南した一冊です。

著者によると、今は「質が高い商品」や「きめ細やかなサービス」
を提供していることをお客様にちゃんと伝えることができないとモ
ノやサービスはなかなか売れない時代。

そこで本書では、商品・サービスの良さを最大限に伝えるための広
告表現を、社会心理学をベースにして教えています。

名著『影響力の武器』でもおなじみの権威づけや返報性の法則など、
さまざまな心理テクニックが登場しますが、最大の読みどころは、
その心理法則を著者ならではの広告表現に置き換えている点。

※参考:『影響力の武器』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4414302692

とくに、商品の弱みをどうやって強みに変えるか、多数の具体例を
示しながら教えた箇所は、じつに読み応えがあります。

広告に携わる方はもちろん、経営者にもぜひ読んでもらいたい一冊です。

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■ 本日の赤ペンチェック
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経営で最もコストがかかるのは、お客様を獲得するためのコスト

もし、あなたの扱う商品やサービスが世間並以上の質と内容のもの
であれば、広告宣伝活動によって集客できない根本の原因の1つは
「制作の丸投げ」にあります

広告代理店、制作会社、印刷所の担当者は単なる、サラリーマンで
す。あなたの会社から給料をもらっているのではなく、自分の会社
から給料をもらっています。だから、あなたの会社の売上げや利益
ではなく、自社の売上げや利益のために仕事をしなくてはならない
サラリーマンなのです

「良い」から買うのではなく、「良いと思う」から買う

人は一般的に「特定の分野や対象においての第一人者や専門家、権
威者の言うことを信じやすいという性質をもっている」

社会心理学には「フィア・アピール」という理論があります。人間
は快楽を求め、苦痛を避ける生き物ですが、快楽を求めて行う行動
より、苦痛から逃れるために起こす行動のほうがパワーが強い

単純接触効果:繰り返しの出会いは相手の魅力や好意に影響を与える

商品やサービスの欠点を補うためにはコストがかかります。しかし、
商品やサービスの欠点を「プラスの表現」で紹介するならばコスト
はかかりません

人間は数量が絶対的に不足しているものや、期限を限定されたもの
に、より価値を置く傾向があります

人間は自分と似た境遇、経歴、立場の他者から影響を受けやすい

文章や写真だけでも疑似体験的に読み手に「手にとって、触らせる、
感じさせる、イメージさせる」ことは可能

逆算思考法では最初に「タイトル」から考えるのではなく、「最終
的に自分は何を言いたいのか?」という質問に対する「答え」、つ
まり「結論」から考える

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『小さな会社が低予算ですぐできる広告宣伝心理術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820716905
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■目次■

第1章 小さな会社やお店はなぜ儲からない?
第2章 広告のウソとホント
第3章 すぐにお客様の心を捉える広告宣伝心理術15のテクニック
第4章 街中で見つけた面白くて使えるアイデア
第5章 お客様の心を捉える2ステップ販売
第6章 お客様の心を捉えるホームページ作りの秘訣
第7章 小さな会社やお店を中長期的に成功させる3つのポイント
終章 頑張れ小さな会社やお店の真面目で頑固なオヤジ社長

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