2006年9月28日

『きみはなぜ働くか。』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532165695

本日の一冊は、最近教育問題にも関心を持っているというワタミの
創業社長、渡邉美樹さんが、若者たちに仕事と生き方の心構えを説
いた一冊。

最近は若いビジネスマンと話していても、やる気のある人とやる気
のない人が両極端。勉強熱心な人も、よくよく聞けば動機が「生き
残りのため」や「将来不安」だったりして、ちょっと寂しい気がします。

本書は、そんな若者たちに、元気を吹き込んでくれる一冊。

もともとは、ワタミグループの全店舗・全施設のアルバイトに贈ら
れるビデオレターのメッセージをまとめたものだそうで、それだけ
にメッセージはよそ行きでない、迫力のあるものになっています。

本書を読んでいて思うのは、やはり人を動かせる経営者は、優れた
比喩とエピソードをもっている、ということ。

本書は、若年層に向けて書かれていますが、実際には経営者にとっ
ても役立つ内容です。

人前でどう話せばいいかわからない、若い社員の気持ちをうまくと
らえられない、という経営者は、読んで参考にするといいでしょう。

著者のキャラクターをご存知の方は予想できると思いますが、内容
はかなり熱いメッセージが盛りだくさんです。

最近元気がない、という人にも、カンフル剤としておすすめしたい
一冊です。

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■ 本日の赤ペンチェック
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人間が人間として生まれてきた目的は、人間として持って生まれた
美しい資質を高めることにある

人間は一つのことしかできない
あれもこれも求める人は英雄になれはしない

きみたちには、自分という内なる先生がいるはずだ。きみ自身の力
で、「夢指数」を高めることも、夢に日付を入れることもできる。
きみは、きみの人生の夢に挑戦してほしい

カイシャの中でも確固とした地位を持ってリストラにも無縁のやつ
は、「鋭にして鈍」もしくは「鈍にして鈍」な人間である

「使っても使っても減らないもの、使えば使うほど増えるもの」を
探してみよう。このなぞなぞの答えは、きっときみの人生を豊かに
するヒントになる

行動を起こすとき、それが後ろめたくないかどうか、しっかりと自
分自身の中にその答えを出さなければならない

いつもお金を借りてばかりいる人がいるように、心を借りてばかり
の人というのがいる。自己中心的で、相手に優しくしてもらって当
たり前だと思っている人である。そんな人がきみのまわりにいない
だろうか。その人の人生は、「借りの人生」である

人間として恥ずかしくない生きかたを強く求めていくことが、人間の幸せ

人のための欲は大きく。自分のための欲は小さく

誤る人はカッコイイ

こだわりをもって、しっかりととどめを刺す。そうすれば、必ずい
い物ができるし、いいシゴトになる

当たり前のことを当たり前に徹底してやりぬくと、そこには当たり
前じゃない結果が生まれる。これが、「凡事徹底」である

よいカイシャとは、「誇りをもって語れるカイシャ」のこと

まわりと比較するな。自分の「昨日」と比較せよ

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『きみはなぜ働くか。』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532165695
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■目次■

第1章 きみたちは人生の主人公なんだ!―生きるということ
第2章 感謝、感動を忘れた人間になるな―人として大切なこと
第3章 シゴトは手段じゃない、きみたちの人生だ―働くということ
第4章 豊かなこの国に生まれたきみたちへ―環境・教育・介護のこと
第5章 地球上で一番たくさんの「ありがとう」を!
付録 僕たちはなぜ働くか―ワタミが教えてくれたこと

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