2006年7月3日

『ある広告人の告白』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212033

本日の一冊は、数多くの広告人に衝撃を与えた、デイヴィッド・オ
グルヴィによるミリオンセラー名著の改訂版です。

「ピーナツしか撒かないようなところへ寄って来るのは、せいぜい
サルくらいのものだ」

「犬を飼っているのに自分で吠える奴がいるか?」

「バントをするな。場外ホームランを狙え」

などといったオグルヴィの名言はすべてこの本から出たものであり、
その後、広告人たちの心構えとして、すっかり定着しました。

いちクリエイターとしての心構えはもちろん、どのような組織を作
るべきか、クライアントとどのような態度で接するべきか、そして
売れる広告を作るためにどうすれば良いのか…。

「現代広告の父」と呼ばれたオグルヴィのエッセンスが、惜しげも
なく披露されており、まさに「不朽の名著」の名にふさわしい一冊で
す。

メディア人であれば、おそらく買わなかったら一生後悔する、それ
ほどの内容です。

基本的にメディア関係者、および広告クライアントに向けて書かれ
ていますが、ビジネス全般にも役立つ教訓が満載です。

下手な自己啓発書よりも、おそらくずっと人生に前向きな影響を与
えてくれる、そんな一冊。

すべてのビジネスパーソンに、自信を持っておすすめしたい一冊です。

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■ 本日の赤ペンチェック
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「ピーナツしか撒かないようなところへ寄って来るのは、せいぜい
サルくらいのものだ」

「犬を飼っているのに自分で吠える奴がいるか?」

「バントをするな。場外ホームランを狙え」

クライアントの成功を自分の手柄だと思い込むような広告会社が好
まれるはずもない。クライアントの前にしゃしゃり出てスポットラ
イトを浴びようというのは無礼である

我々は、自らの成し遂げたことに対して常に真っ当な不満を抱き、
燃えるような腹立ちを覚えることを習慣にしている。これがうぬぼ
れに陥らないための特効薬だ

「我々は売る、そうでなければ存在価値がない」

「人を退屈させておいて、商品を買わせることはできない」

「消費者はバカではない。消費者はあなたの奥さんなのだ。彼女の
知性をあなどってはいけない」

成功のカギは、たとえばもっと美味しいとか、より洗い上がりが白
くなるとか、もっと燃費がいいとか、顔色がよくなるとかいうふう
に、消費者に利益を約束することだ

一流の師匠のもとで働くと、やる気をかき立てられずにはいられない

たとえどんな苦労や残業を強いることになろうとも、一流の会社で
は、約束は常に守られるのだ

頭がいいだけでは駄目だ。一流の頭脳に加えて、知的に誠実である
ことが不可欠なのだ

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『ある広告人の告白』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212033
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■目次■

序文
本書の裏話 新版のためのまえがき
まえがき
1.広告会社の経営手法
2.クライアント獲得の秘訣
3.クライアントとの関係を持続させるには
4.クライアントに贈る「15のルール」
5.成功する「広告キャンペーン」とは?
6.「強烈なコピー」作成法
7.人を惹きつけるイラストレート法
8.視聴者の心を動かすTV・CMの条件
9.「食品」「観光地」「医薬品」キャンペーンのポイント
10.一流の広告人への道案内
11. 広告への批判に対する私の回答

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