2006年6月20日

『仕事が嫌になった人へ』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569647731

本日の一冊は、ベストセラー『情報商人のすゝめ』の著者、岩元貴
久さんが、働くことの意義と、幸せに仕事と付き合うためための考
え方をまとめた、自己啓発の書です。

※参考:『情報商人のすゝめ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893468448

最近は、社会人の自己投資意欲が高まり、セミナービジネスも活況
を呈していますが、土台となる心構えができていなければ、どんな
に知識が増えてもそれが生きることはありません。

その点本書は、われわれの仕事に対する思い込みを排し、どこに本
当に求めているものがあるのか教えてくれる一冊です。

本当に求めているものは近くにある、「信頼」のエッセンスがある
だけでビジネスは飛躍的にうまくいくなど、言われてみれば当たり
前だけれど、なかなか実践できない考え方が、エピソードを交えな
がら、展開されています。

また、仕事が楽しいかどうかは対顧客、対取引先など、人間との関
係性に影響されます。

著者は、その点も考慮し、幸せな仕事を実現するためにはどんな考
え方、ノウハウが求められるか、また、幸せな職場作りを実現する
ために、経営者がなすべきことについても言及しています。

人生と仕事と個人の幸せ…。これらをどうやって実現していくべき
か、貴重な示唆が得られる一冊です。

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■ 本日の赤ペンチェック
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わたしたち大人は、ニートを批判する前に、若い世代が働くことに
希望とやりがいを持てるような環境をつくり、自らがやりがいを持
って働いている姿を見せる必要がある

わたしたちは、もうそろそろ真剣に自分たちのことをケアしなけれ
ばいけない

好きなことをすることは、それはそれで結構なことなのですが、他
にももっと楽しい世界があることを知らずに人生を終えてしまう危
険性がある

人類の歴史を見ると、大きな事業を成した人物が「好き」ではなく
「嬉しい」ことをしてきたことに氣づきます

楽しいという感情は、人生に明るさをともしてくれます。嬉しいと
いう感情は、自分自身が光そのものになることができます

Tree should grow where it is planted.
(木は、根をはったところで育つもの)

コーチングでは、答えは相手の中にある。その答えをその人自身か
ら引き出すのがコーチの役割である、という前提があります。これ
は、なるほど確かに、と納得するところなのですが、一つ落とし穴
があります。それは、相手の知識レベル、経験、実績によっては、
引き出すよりも見せてあげることが必要だということです

あなたに嫌いな人がいる場合、それは相手のことをよく知らないこ
とに起因している可能性が高い

経営者は、財務諸表の数字があがって、株主が喜んでくれているか
らといって自分の役割を遂行していると思ってはいけません

成長とは、自分を変えることではない

仕事で成功するには、成長することです。そして、成長するためには、
*期待されていること以上のことをする
*受け取っている収入以上の仕事をする

人は存在するだけで周りの人に影響を与えている

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『仕事が嫌になった人へ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569647731
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■目次■

第1章 どうして働くのですか? 
第2章 仕事とやりがい 
第3章 かけがえのない権利 自由 
第4章 人間関係と信頼 
第5章 学習と成長 
第6章 人生を思い通りにつくる

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