2006年6月26日

『ジョニー君のレモネード屋台』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862380131

本日の一冊は、公認会計士資格を取得し、カナダで子どもたちにビ
ジネスを教えるTeaching Kids Business.com社を設立した著者が、
起業・ビジネスの基本をまとめた一冊。

「13歳から学ぶビジネスの仕組み」と副題がついていますが、実際
には大人でも読めるように作られています。

既に経営に携わっている方にとっては当たり前のことばかりですが、
これから起業しようと思う方には、ビジネスで押さえておくべきポ
イントが網羅された便利なテキストです。

ネーミングやブランド、営業時間をどうするか、販売戦略やマネジ
メント、資金調達はどうするかなど、起業したら必ず直面する問題
が、ひと通り網羅されています。

具体的にどう儲けるか、といった話は期待できませんし、尖った主
張もありませんが、「起業するとこんな点に気を配らなければいけ
ないのか」という気づきはあると思います。

いつか起業しようと考えている方は、読んでみてはいかがでしょうか。

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■ 本日の赤ペンチェック
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ビジネスに参加するというのはゲームをするようなもの。楽しいも
のにしたければ、いくらでも楽しくできる

「成功の秘訣は、あたりまえのことを、特別上手にすることだ」
(ジョン・D・ロックフェラー・ジュニア)

ブランドとは名前・呼び方・記号・デザインなどで、その商品がラ
イバルの商品とは違うことをはっきりと示すためのものだ

独創的なアイデアがあり、その商品を市場に出すのはあなたが最初
という場合もある。それでもやはり、この先、競争相手が出てくる
おそれがあることを忘れてはいけない

お客さんはパッケージを重視することが多い。ふつう、見た感じが
好きになれないものを買うことはあまりない

大事なのは、お客さんがあなたの商品にいくらなら払う気になって
くれるか、それを見きわめることだ

ビジネスでは、よい評判を得て、それを保つことが重要だ。経営す
る人についての評判も大事だし、お客さんや従業員、仕入先などに
対する態度も重要だ

お客さんの期待以上の行き届いたサービスができる会社は繁盛する

人は十人十色、仕事もひとつひとつ違うのだから、やる気を引き出
したい相手がなにを求めているのか、それを理解することが大切。
同じ仕事をしていても、みんなが同じ動機で働いているとはかぎらない

忘れてはいけないことがある。支払条件を提示したら、集金できず
に損をする危険も負うのだということ。お客さんがどんな人か見抜
いて、どの人が信用できるか見きわめる目も養っていこう

「世の中にはきわめてハードなものが3つある。鋼鉄、ダイヤモン
ド、そして自分自身を知ることだ」(ベンジャミン・フランクリン)

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『ジョニー君のレモネード屋台』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862380131
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■目次■

第1章 子どもたちへ
第2章 この本のさまざまな使い方
第3章 DAB―ビジネス展開―入門
第4章 所在地・建物/設備・営業時間
第5章 商品の市場
第6章 商品の販売戦略
第7章 ビジネスの運営と管理
第8章 働く人の管理
第9章 お金にまつわること
第10章 ほかにも知っておきたい重要なこと
第11章 ビジネスお役立ち情報

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