2006年5月2日

『成功する上司』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062133458

本日の一冊は、ストーリー形式でリーダーシップの本質が学べる、
ユニークな一冊です。

舞台となるのは、名経営者、中山率いる日本物産に買収された、機
械商社の暁産業。

主人公となる山村は、そこの事業部長として就任したばかりの駆け
出しマネジャーです。

3年後には年間で七億円の以上のキャッシュフロー、今期中に赤字
半減の目処をつけないと、リストラをやるしかない…。そんな状況
下で、山村がどうやって組織を正しい方向に導いていくのか、じつ
に興味深いストーリーが展開されています。

ストーリー自体のおもしろさもさることながら、そこから導き出さ
れる教訓もじつに味わい深いものがあります。

とくにクライマックスで登場する、伝説の経営者、中山社長の薫陶
は、そのカッコよさに思わずシビれてしまいます。

リーダーには美学が必要だと常々思っていますが、本書にはまさに
それが感じられます。

カッコいい経営者、上司になりたい方には、ぜひおすすめしたい一冊で
す。

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■ 本日の赤ペンチェック
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人にはそれぞれ、心理バリアがある。それが高ければ、どんなこと
を言っても聞いてもらえない。逆に心理バリアが低ければ、少々の
ことでも聞いてくれる。自分と違う考え方や服装をする者に対して
は、心理バリアが高くなる

肩書きで人は動くのです。どんな変な命令でも、上司の命令だと今
皆さんが右手を挙げたように、一応は人は動く。でも、それは長続
きしません

一人ずつ説得していくんだ。一対多数ならいつまでたっても決着が
つかないような問題でも、一対一ならどこかから相手のガードが崩
れる可能性も高い

意識を変えるにはまず小さな行動から変える

独裁すれども独断せず

方針が正しいとしても、それを目標に落とし込まなければダメだ。
そのときの目標は「メジャラブル」でなければならない

部下に何かをやらせた場合には、その求めている結果が出ているか
どうかをきちっと確認することが重要だ

プレゼンをおこなう際にまず大切なことは、「バリュー」と「インパク
ト」

誇りと信念を持つためには、自分が属する組織が社会にどれだけ貢
献しているかということを「具体的に」知ることが重要だ

会社というのは、うちにかぎらず、人を幸せにする手段だと私は思
っている。お客様を幸せにし、それにより働く人や株主さん、さら
に手伝ってくれている業者さんが幸せになる。それを通じて、地域
社会も幸せになれる。私はそう信じているし、そのようにやってき
たつもりだ。数字と人の幸せを天秤にかけてはいけない

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『成功する上司』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062133458
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■目次■

第1章 部下が自分を認めてくれない!
第2章 自分の考えを浸透させたい
第3章 部下が自発的に動かない!
第4章 働いているのに結果が出ない!
第5章 モチベーション・アップの秘策
第6章 誇りと信念を持てる組織作り
第7章 リーダーの志とは

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