2006年5月4日

『問題発見力と解決力』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532193400
本日の一冊は、日経の人気文庫シリーズ、「ポケットMBA」の注
目の新刊です。

リーダー育成・組織活性化などを専門とし、これまでに6000人以上
のリーダーの育成を支援してきたというジェネックスパートナーズ
の2人が、共著という形で執筆をしています。

内容は、タイトル通り、問題発見・問題解決のスキルとノウハウ、
ツールなどに関するもの。

経営コンサルタントが使う、問題発見のためのフレームワークや、
ロジカルシンキングをサポートする各種ツールなどがひと通り紹介
されており、手頃な入門書として重宝しそうです。

裏返せば、その分スタンダードな情報が多く、もう既に知っている
方にとっては、物足りない内容かもしれません。

ただ、これから社会に出て行く方や、若手社会人、新米コンサルタ
ントにとっては、問題発見・解決の基本を知るのに手頃な一冊だと
思います。

これから本格的に学ぼうとする方には、ぜひ読んでいただきたい一冊で
す。

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■ 本日の赤ペンチェック
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一人ひとりのばらつきを抑えること、個人の力を組織化するための
共通言語・標準的な仕事の仕方・考え方を持っていることが、これ
らの企業が「強い企業」である理由のひとつだ

不良品が発生した原因を製造ラインの各々の持ち場だけで解決しよ
うとしてもうまくいかない。面倒な問題というのは大体、いくつも
の部門にまたがって影響しあって発生している

埋もれている問題を掘り起こすのは、問題解決のツールではなく、
強い問題意識に裏打ちされた高い視座である

一歩踏み込んだ関係を作るには、まず相手の言うことをすべて受容
し理解しようとする姿勢(傾聴)が必要になる

経営上重要な問題に人材を充てることで解決させ、成果を出すとと
もに将来の経営者を育てる、それがリーダーシップ・パイプライン
の狙うところ

前例主義と自分本位の手抜きが蔓延するのを防ぐには、より多くの
人が顧客の生の声を聞いて、顧客の立場を実感することが大事

「中身」「役割分担」「時間」「付加価値」という多面的な視点か
ら現状のプロセスを把握すると、プロセスの問題点や対策の方向性
が明らかになる

◆ブレインストーミングでうまく意見を引き出すコツ
1.テーマを絞ること
2.立場や得意分野が異なる人に協力してもらうこと
3.自由に本音を言い合える雰囲気作り

ゴールには取り組み範囲、達成期限、具体的な数字を織り込む

◆DMAIC問題解決法
1.Define(定義) 2.Measure(測定) 3.Analyze(分析)
4.Improve(改善) 5.Control(定着)

プロジェクト活動における時間管理の基本は、最終期限を起点にするこ

感受性、受容力、質問力、元気づけ力、説得力がチーム活性化の要

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『問題発見力と解決力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532193400
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■目次■

第1章 組織における問題発見と解決の難しさ
第2章 問題発見力と解決力を高める思考・行動様式
第3章 問題解決請負人への道
第4章 顧客視点で見る
第5章 プロセスと数字を「見える化」する
第6章 問題をどう見つけるか
第7章 目標を設定する
第8章 DMAIC問題解決法を身につける
第9章 プロジェクトリーダーのスキル
第10章 実践研修でおぼえる問題解決の定石

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