2006年5月11日

『偉大な投資家の株の買い方、売り方』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796652396

本日の一冊は、世界を代表する大投資家たちの投資哲学と手法を、
コンパクトにまとめた一冊です。

ウォーレン・バフェット、ピーター・リンチ、ジム・ロジャーズ、
ラリー・ウィリアムズ、竹田和平…。

投資の世界では誰もが知っている、伝説の19人のエッセンスがまと
めて学べる、じつに便利な一冊です。

図や表をふんだんにつかい、ポイントがひと目でわかるようになっ
ている点がじつに親切。要点が上手にまとめられているため、資料
としても重宝します。

ただ、「大投資家は今ならこの日本株を買う」は、決して事実では
なく、あくまで予想・シミュレーションのため、気をつけたいところ。

大投資家たちの投資手法の違いを見比べ、自分のスタイルを確立で
きる、という点では意味のある一冊です。

ぜひ読んでみてください。

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■ 本日の赤ペンチェック
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5年でも7年でも、10年でもずっと持ち続ける忍耐力、ボロ株でも
買うっていう胆力、そして相場暴落時に買う決断力が必要なんだ。
だからこそ銘柄選びでも”志”が大切になる(澤上篤人)

バフェットの投資スタイルは実にシンプル。「その企業が、将来ど
れだけの現金収入を産み出すことができるのか?」を第一に考える

マーケットの規模が大きく、その企業に依然として成長余地がある
ことも、バフェットが銘柄を選ぶ上で重要な条件のひとつだ

企業の運命をみることに長けているリンチは、人気業種の中心とな
っているようなトップ人気銘柄にだけは絶対手を出すまい、と決めてい

◆オニールの”CAN-SLIM”
C:直近の四半期業績が前年比で最低20%以上の増益である
A:安定成長が数年間続いている信頼性の高い企業である
N:新しい経営陣か、画期的な新製品が存在し、株価が新高値を付けて
いる
S:発行済み株式総数が多すぎない小型株である
L:市場をリードする力強い値動きをみせている
I:機関投資家が資産に組み入れ始めている
M:マーケットのモメンタムに勢いがある

並外れて優秀な企業を選んで株を買い、その企業が成長し内容が充
実してゆく間は何年間でもずっと持ち続けること(フィッシャー)

◆ベンジャミン・グレアム投資法
1.その株の本来の価格を考える
2.その本来の価格より大きく値下がりしたときに買う
3.マーケットの動きは利用もしくは無視

役員が自社株をたっぷり持っているかどうか(フィリップ・キャレー)

◆ジョージ・ソロス投資法
1.市場のトレンドを知る
2.最初は小さな金額から
3.自分の熟知した分野で

◆ジム・ロジャーズ投資法
1.危機に陥った企業はチャンス
2.長期的なトレンドの変化
3.政府の政策転換に注目する

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『偉大な投資家の株の買い方、売り方』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796652396
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■目次■

特別インタビュー
第1章 グロース投資
第2章 バリュー投資
第3章 ファンダメンタルズ投資
第4章 テクニカル投資

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