2006年5月14日

『人は見た目が9割』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106101378
本日の一冊は、60万部を突破した、話題の大ベストセラーです。

講談社漫画賞を受賞した『哲也』の原作者でもある著者が、漫画や
演劇などの例を中心に、非言語コミュニケーションの実践について
説いた、興味深い一冊です。

タイトルから想定される内容は、言語よりもそれ以外の表現が大事、
というありきたりな主張のように感じられますが、実際には、言語
も含め、「いかに表現するか」という課題に著者独自の視点で取り
組んだ内容です。

著者によれば、「つまるところ、『伝える技術』の最大の目的は、
『好き・好かれる』の関係をつくること」だそうですが、本書には、
まさにそのヒントが書かれているといっていいでしょう。

主観が過ぎる部分もありますが、一人の作家の表現に対する姿勢と
メソッドを学べる、という意味では、役立つ一冊です。

かなり主観が入っているため、読む際には注意が必要ですが、仕草
やアイコンタクト、間の作り方などなど、日常生活やビジネスでも
役立つ内容が盛り込まれた、興味深い内容です。

ぜひ一度読んでみてください。

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■ 本日の赤ペンチェック
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最近では、活字の本よりマンガの方が圧倒的に売れている。その理
由は様々だが、私見では「文字だけ」より「文字と絵の組み合わせ」
の方が、受け手に理解されやすいからだ

内容より「誰が言ったか」の方が重要なのである。「伝達力」には
能力や人格が問われるのである

◆動物行動学者デズモンド・モリスによる、信頼される順・人間動作の
分類
1.自立神経信号 2.下肢信号 3.体幹信号 4.見分けられない
手ぶり
5.見分けられる手のジェスチャー 6.表情 7.言語

男優の場合、髭は重要である。演出家は「髭」を基本的に「コンプ
レックスの表れ」と見る。「自分を実際よりも上に見せたい」心理
は髭に表れる

「人の気持ち」も隙間に入りたがる習性を持つ。本音を語る人物に
は、人間の防御壁が外れ、隙間ができる。その隙間に人の気持ちが入っ
てくる

「大きく見せる」「小さく見せる」は、その人物の相手もしくは世
界に対する「基本姿勢」を表している

日本人のノンバーバル・コミュニケーションは、そもそもの発想が
異なる。その根本原理は、中世の天才能楽師・世阿弥が全てをいい
当てている。「秘すれば花」なのである。Aは本当のことを言葉で
は語らない。Bは「Aが伝えたいであろうことを察する」。その両
者の気持ちが通じ合ったときに、「深く関われた」と満足する

(日本においては)親友や上司などが発する主人公を変える一言は、
一見、主人公の問題とかけ離れたものでなくてはならない。親友や
上司の、何気ない一言を媒介に、主人公は「自分で気付く」のである

間があることで、話し手と観客は一体になれる

マナーを守っているということは、相手に「あなたを尊重していま
すよ」というメッセージを発していることに他ならない

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『人は見た目が9割』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106101378
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■目次■

第1話 人は見た目で判断する
第2話 仕草の法則
第3話 女の嘘が見破れない理由
第4話 マンガの伝達力
第5話 日本人は無口なおしゃべり
第6話 色と匂いに出でにけり
第7話 良い間、悪い間、抜けてる間
第8話 トイレの距離、恋愛の距離
第9話 舞台は人生だ
第10話 行儀作法もメッセージ
第11話 顔色をうかがおう

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