2006年3月15日

『社員のやる気に火をつける! コスト削減の教科書』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478375100
本日の一冊は、15年もの間、企業のコスト削減を支援してきたという、コスト削減総合研究所の所長が、「ポジティブなコスト削減」について述べた注目の新刊です。

コスト削減と聞くと、つい「縮小均衡」「悪循環」といったネガティブな印象を持ってしまいますが、著者によると実態はその逆。

急成長して成功を遂げた企業には、決まって「ローコストオペレーション」という成長基盤がある。つまり、マーケティングだけに偏ることなく、コスト削減にも取り組んだ企業こそが、真に強い企業になれる、というのです。

さらに、著者の言葉を借りると、「マーケティングには100%の成功法則はありませんが、コストマネジメントには、程度の差はあれ、やれば必ず経費が下がり、会社の利益が増すという100%の成功法則があります」。

つまり、それが本当なら、本書の教えを忠実に実行するだけで、利益は確実についてくる、ということです。

本書では、コスト削減の対象を、「エネルギーコスト」「オフィスコスト」「オペレーションコスト」の3つに分けて論じていますが、いずれのコスト削減も、社員のやる気を削がない実践的なものです。

あまりに細かくてビックリする部分もありますが、大企業が実践したら、かなりのインパクトになるのではないでしょうか。

強い利益体質を確立するために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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現場からコスト削減のアイデアがどんどん飛び出す。そして削減できた分=利益は、従業員全員に配分する。このような試みを通じて、従業員のやる気がアップし、皆が同じ目的のために一致団結し、自分たちの働く会社に誇りを持つようになれば、コスト削減で得た利益以上の”財産”を手にすることができる

何のためのコスト削減なのか――。その志の正しさとそれを社員にきっちり伝え、その先にある目指す会社の姿を見せてあげることこそ、経営者の責任です

電気もガスも水も基本的には「まとめて買えば安くなる」「長期間使う約束をすれば安くなる」が通用する世界

効果の検証と評価の仕組みがない限り、コスト削減のDNAが定着し、引き継がれることはない

大事なことは、「うちはよくしてもらっている」と思うのではなく、常に「隣の会社はどうなのだろう」と考え続けること

◆正しいコスト削減のための5つのポイント
1.過去の経費データを徹底的に収集・分析し、コスト構造の全体
  像を描き出す
2.常に、大本の契約の中身そのものにさかのぼって、そこからの
  改善を考える
3.どんな経費項目も、削減の取り組みの順番を守る(調達→運用
  →設備改善)
4.コスト削減のために新たな投資はしない
5.外部のコスト削減のための最先端ナレッジを徹底的に活用する

相手の収益構造が「見える」と、コストが最適化される

コスト削減の答えは、現場にあります。それを見つけてくれるのも、
現場です

「省エネ球」は、見た目(明るさも、光の感じも)は「電球」とほとんど変わりませんが、消費電力は「電球」の1/4程度に大幅に下がります。一方、寿命は「電球」の約6倍。コスト(器具代)は「電球」の3~12倍

(コスト削減交渉の)ポイントは、「先方の会社の担当者は、何によって評価されるのか」をつかむこと
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『社員のやる気に火をつける! コスト削減の教科書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478375100
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■目次■
はじめに 伸びている会社を支えているのは、「コストを削減する力」だった!
序章 コスト削減は、従業員を増やすことである!
第1章 そのコスト削減は間違っています! コスト削減10の誤解
第2章 「正しい」コスト削減のための5つのポイント
第3章 正しいコスト削減のキーワードは、「徹底した見える化」
第4章 まだまだできる! コスト削減20の教材
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