2006年3月10日

『プレゼンに勝つ!「魅せ方」の技術』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478490465

本日の一冊は、ロングセラーの名著『自分をどう表現するか』の著者が、ビジス・プレゼンテーションの極意を披露した一冊です。

※参考:『自分をどう表現するか』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061492756

著者によると、プレゼン能力とは、現場で「聞き手の心理を読む力」と「魅せる力」で決まるもの。しかもそれはトレーニングすることで向上させることが可能なようです。

本書では、そのプレゼン能力を高めるためのノウハウと、具体的なポイントについて解説しています。

正直、読むだけなら昔の本の方が良かった気がしますが、こちらはポイントをコンパクトにまとめている分、読みやすくて実用的。また、後半の質疑応答のテクニックは、かなり読み応えがあります。

コミュニケーションにおける心理や自己表現を学びたい方、人前で話す機会の多い方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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■ 本日の赤ペンチェック
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日常の自己表現は、無意識のままでは、ありえないのです。どんな人間関係の中でもその「場」とその「かかわり」に即したいちばんピタッとくる自己表現は厳選されなければなりません

成功するプレゼンテーションとは、(1)相手のニーズと心理的欲求(感情)を正確に読み取った上で、(2)他者肯定的自己主張型(アサーション)の「提案・説得」により相手を好感的納得に導くこと

「人々に話しかけようとする時、彼らが何を聞きたがっているかに三分の二、自分が何を話したいかに三分の一の時間を使う」(リンカーン)

「場」と「かかわり」を外したプレゼンは成功しません。「場」と「かかわり」を正しく踏まえてプレゼンの文体から引用例、目的を支持するためのどんな支持材料を持ってくるかも全て考えていく必要があります

こまめに顔を出す相手には親近感を覚え、そして、好感を持つ

「Aでもない、Bでもない」という答えが実際には存在するのに、AかBかと言われれば、ついうっかりとそのどちらか一つを選択してしまう

頭のいいプレゼンターは相手に決して敗北感を与えない

聞き手が信憑性があると判断するためには、プレゼンターは五つの要素を持っていることが肝心です。1.力動性、2.社交性、3.権威ある態度、4.信頼性、5.個人的魅力です

◆勝つプレゼンターが持つ5つの力
1.理解 2.自信 3.確信 4.熱意 5.自己表現力

忙しい相手にプレゼンをする場合、目的を先に持ってきたほうがインパクトが強い

話し言葉として耳から入る場合、文体は短いほうがいい

質問がとてもやさしいもので、立て板に水で答えられそうなものであっても、「なるほど、こういうご質問ですね」と相手の言葉をそのまま使ってもう一度繰り返してあげるのがよい
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『プレゼンに勝つ!「魅せ方」の技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478490465
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■目次■
プロローグ 毎日、二四時間がプレゼンの連続
第1章 相手の心理的欲求を読む
第2章 勝つための魅せ方の技術
第3章 Win-Winのプレゼンテーションで人間関係をつくる!
あとがき 「満ち足りた時代」のプレゼンだから「つかみ力」が必要
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