2006年2月8日

『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532312639
本日の一冊は、ベストセラー『まず、ルールを破れ』の著者であり、かつてアメリカの調査機関として有名なギャラップ社に勤めていた著者が、優れたリーダー、およびマネジャーの資質、心構え、スキルについて述べた一冊です。

※参考:『まず、ルールを破れ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532148677

読んでみた感想は、はっきり言っておもしろい。「たったひとつのこと」が何かという問題ではなく、実際に彼らが何を考え、どんな施策を打ったのかが詳細にわかる、じつに興味深い内容です。

部下の強みを最大限に活かすために、マネジャーはどんな仕事を与え、どう教育し、褒めるべきか。また、部下がうまくいっていない場合、何をどんな手順で実施すべきか。

極めて実践的かつ、詳しい内容が惜しげもなく披露されており、じつに参考になります。

いつかリーダーとなって活躍したい方、マネジャーとして大成したい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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人生で何か大きなことをなしとげようとするとき、さらになしとげたことを維持、拡大するときに、もっとも重要となるその三つの役割とは、マネジャー、リーダー、個人である

すぐれたマネジャーは選択の余地がないことを知っている。自分の職務を果たすためには、部下の気持ちから始めるしかないと。部下の成功が何より重要だと思っていることを、本人に心から納得してもらうしかないのだ

「私は不満を覚える」――これこそリーダーの信条だ。リーダーは決して現状に満足しない。よりよい未来が見えるからだ。「現実」と「可能性」の衝突がリーダーを燃え立たせ、奮起させ、前進させる。これがリーダーシップである

◆マネジャーとして失敗しないための4つのスキル
1.きちんと人を選ぶこと 2.期待する仕事の内容をはっきり示すこと
3.褒めることと認めること 4.部下に気づかいを示すこと

部下一人ひとりの特色を活用することは、同時に個人のすぐれた部分を刺激することでもある。ぬきんでている人は、単に飛び出しているだけでなく、頭を高く上げている。つまり視界が広い。ある領域を詳細まで知りつくした人は、まがり角の向こうまで見通すことができる

◆人材を有効に活用するための3つの手がかり
1.その人の強みと弱みを知ること
2.その人にとって何が引き金となるかを知ること
3.その人独自の学習方法を知ること

部下が成功を収めたとき、すぐれたマネジャーは勤勉さを褒めず、うまく強みを活かしたからこそ成功したと褒める

個性のちがいを超えて、人々みんなに共通する感情や要求をとらえること。この能力こそ、卓越したリーダーシップの核心にあるもの

リーダーとしての成功を左右するのは、どんどん複雑になる顧客区分ではなく、ターゲットになる顧客層を決め、そのニーズをはっきりと描いてみせる能力だ。これが従業員の自信を左右する

人をしたがえたいのであれば、未来という森のなかで前進の度合いをたしかめる尺度を示さなければならない

◆もっとも多くのリーダーが取り入れている3つの規律
1.考える時間を作る 2.慎重にヒーローを選ぶ 3.練習する
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『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532312639
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■目次■
第1章 「たったひとつのこと」について知る必要のある、いくつかのこと
第2章 マネジャーとリーダー――どうちがうのか?
第3章 すぐれたマネジャーはチェスをする
第4章 すぐれたリーダーは未来を描く
第5章 何をするかではなく、何をしないか
第6章 三つの主張
第7章 これで成功は継続しない
エピローグ アンバランスであることをめざして
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