2005年10月14日

『社長業 実務と戦略』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569644236

本日の一冊は、日本経営合理化協会の理事長にして、社長専門コンサルタント、牟田学さんによる、社長のための心得書です。

短い事例やエピソードを用いながら、端的に事業で成功するための本質や、経営者として成すべき事がらを述べています。

また、マーケティングや商品開発、人材育成などの具体的なコツについても語られており、単なる心構えで終わっていないところも、特筆すべき点です。

自らも事業家として活躍し、数多くの経営者を見てきた著者だけに、経営者が陥りがちな罠や悩みを上手くすくいとっており、経営者が読むと、じつに心に染みる内容です。

同じ出版社から出されている、松下幸之助の名著『道をひらく』と同様の装丁で、コンパクトな本です。

※参考:『道をひらく』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569534074

事業で壁にぶつかった時や、気持ちを新たにしたい時、紐解きたい、そんな一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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独立不羈の精神を集中して永く持ち続けることこそ、成功の根幹

業績向上に直結したところに手を打たなければ、売上利益は決して増大できない

食べ物でも、衣服でも、異性に対する好き嫌いの基準でも、哲学や時間の流れでも、すべての喜怒哀楽は、世代ごとに目線が大きく異なる。目線は、いつでも現場を見ていないと遅れてしまう

思想や哲学は、事業の根本の方向性を決定するもので、不変である。しかし、技術や戦い方は、敵を意識した上手な対応と手の打ち方が本質で、変化への実務が大切である

安定とは、自分が売っているものを、同じお客様に、繰り返し、繰り返し買っていただくことである

リーダーと名のつく業の人は、我が身を挺して、頼られ、強く必要とされる生き方を、業の美学としていなければ、花のある生き方を、見事に貫くことは出来ない

上手に会議を開くこと。上役は会議の席で喋らないよう努力すべきだ

言葉も、贈り物も、信頼を得るために存在する便利な伝達の道具

社長の想念を実行する社員を一人でも多く育てることが、本当に強い会社を築く要諦である

人でも、物でも、多くの他の存在を超えて、強く必要とされる存在になることこそ哲理である。確たる死生観が確たる存在をつくる

多くの信用失墜の因は自己の側にある。即座に正す。言い訳を一切しない。鈍感な経営をしない

上や心の要素と同等に、金の要素が大切なことを本音の部分で悟っていなければ、人材は獲得できない
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『社長業 実務と戦略』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569644236
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■目次■
第1章 大きく業績を伸ばし躍進する16の着眼点 
第2章 もっと儲かる会社を創る26の着眼点 
第3章 事業経営に迷ったときに読む20の着眼点 
第4章 経営手腕を飛躍的に高める15の着眼点 
第5章 事業の繁栄と人生を成就する11の着眼点
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