2005年5月2日

『ファンサイト・マーケティング』

http://tinyurl.com/d9bxf

本日の一冊は、『クチコミュニティ・マーケティング』をはじめ、数々のベストセラーを持つ、ハー・ストーリィの代表取締役、日野佳恵子さんによる注目の新刊です。

いまだにWebサイトを紙メディア同様に扱っている企業が多いなか、本来のメリットである双方向性を活かし、顧客とつながることの重要性を説いています。

著者がかかわっているダスキンの「ビビサージュ」をはじめ、会員数40万人を数える「ベネッセウィメンズパーク」、クルマの評価や自慢などの本音が集まる「マツダウェブメンバーズ」、スポーツの種目別にコミュニティサイトを持つミズノの「スポコミ」など、じつにたくさんの事例が紹介されています。

しかも、紹介されている事例は、いずれも大企業が顧客との対話に成功した事例ですから、個人との双方向のやり取りを恐れ、しり込みしている企業にも応用できるヒントが満載です。

事例中心の本なので、読書の楽しみというよりは、実践してナンボ、の本です。

企業経営者やマーケターにとっては、顧客とのコミュニケーションの重要性と、具体的な施策を学ぶいい機会となるでしょう。
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■ 本日のワンポイント赤ペンチェック
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これからの時代は、そうした絆やつながりなどの「見えない感情」を、いかにお客さまに根づかせていくかによって、企業の命運が左右されるようになっていく

企業は今まで、こうしたインターネットの本来の得意である「個」とつながるという特性を、積極的に活用してこなかった

商品力よりも、サイトを訪れるたびに開発経緯を見ることのほうが、はるかに「欲しい」という気持ちを刺激します

人数をやみくもに集めることよりも、企業にとって価値のあるコミュニティをどう作るかが大切

Webサイトの最大の魅力は、この「人の動きの把握」ができること

今、「お客さまの声を集めるサイト」に変えれば、「聞く耳」を持って商品開発を進めていけば、5年後、きっと優位に立てる

基本は、会員化による企業と顧客(または生活者)との対話の場

ファンサイト・マーケティングは、「売る」のではなく「買いたい」と思われる企業になるために、企業の「真摯な姿勢」が問われる学びの場
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『ファンサイト・マーケティング』
http://tinyurl.com/d9bxf
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■目次■
はじめに
第1章 ファンサイト・マーケティングとは
第2章 企業Webサイトの現状と方向性
第3章 企業事例に学ぶ、成功するファンサイト
第4章 具体的メリットに絞り込んだファンサイト
第5章 「価値」を生むファンサイトを作る
おわりに
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