2005年4月9日

『39歳までに組織のリーダーになる』

http://tinyurl.com/56edp

本日の一冊は、世界最大の組織・人事マネジメントコンサルティング会社、マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティングで活躍中の著者が、良きリーダーになるための心構えや考え方、ノウハウなどを説いた一冊です。

著者によると、これからの組織は、時代の変化についていくために、トップの若返りを実現しなければならないそうです。そしてそのためには、若いリーダーの育成が必要不可欠です。

企業内のポストが減少していることから、やたらと起業や副業ばかりに目がいっている昨今ですが、いつか大きな仕事を任された時のためにも、リーダーシップを学んでおくことは必要だと思います。

では、どうすれば良いリーダーになれるのか。本書からそのポイントをいくつかピックアップして紹介しましょう。
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■ 本日の赤ペンチェック
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どんな役職であっても、常に、自分が組織の長だったらどうするか、社長だったらどう考えるか、と背伸びをして組織全体を見回す癖をつける

リーダーは、「情報収集」「判断」「指示」のサイクルをどんどん回していかなければなりません

組織を導くリーダーになるためには、「なんとかしたい!」という強い志向性を、課題達成のエネルギーとして活用し、常に表出させていくことが重要

◆遠心力重視の経営(社員が自主的に仕事をする)の必須条件
1.リーダーとメンバーがビジョンを共有している
2.個々のメンバーが、専門性と意識面の両方で、ある程度自立している
3.メンバー間のコミュニケーションが円滑である

(リーダーたちは)長いものにも巻かれず、彼ら自身が良かれと思ったことを、推進します。それで会社と合わないようなら辞めるだけ、という思い切りがあります。皮肉にも、この姿勢が上層部の目には頼もしく映り、数年後の抜擢につながっている

◆デキるリーダーの共通体験
・修羅場 ・異文化 ・挫折

「その人(憧れの人)はどのような考えや行動をするだろうか」
これを意識することで、あなたの活躍スピードが加速します

◆デキるリーダーの時間配分3つの秘訣
1.時間のスケジュール化
2.集中できる時間の確保
3.懸案事項の洗い出し

◆プロジェクトプランを立てる時有用なRACIチャート
課題ごとに、Responsibility、Action、Consult、Informを明らかにする

誉めるは公衆の面前で、叱るは一体一で

経営には「追いかけるもの」と「ついてくるもの」があります。前者はビジョンで、後者は収益です

現場の熱情に触れる機会を意図的に作ること。それが、あなたのモチベーションと事業マインドの鮮度を高め、デキるリーダーとしてますます現役で活躍する一助となります
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経営者かサラリーマンかを問わず、リーダーならぜひ読んでおきたい、教訓・事例満載の一冊です。非常に参考になりました。

というわけで、本日の一冊は、

『39歳までに組織のリーダーになる』
http://tinyurl.com/56edp

です。一項目2~3ページのシンプルな構成で、非常に読みやすい本です。忙しい人にもおすすめです。

■目次■
はじめに
第1章 デキるリーダーに共通する10の「強み」
第2章 現役リーダーの経験に学ぶ
第3章 真のリーダーの仕事術
第4章 デキるリーダー候補が道を踏み外す原因
第5章 リーダーとして活躍し続けるために
第6章 後継者育成プログラムを活かす
第7章 10年後もリーダーとして活躍しているために
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