2005年4月12日

『できる人の書き方 嫌われる人の悪文』

http://tinyurl.com/3wd78

本日の一冊は、ミリオンセラー『頭がいい人、悪い人の話し方』の著者、樋口裕一さんが、「書き方」について論じたものです。

著者は、もともと小論文指導の「白藍塾」で有名になった人物で、土井も大学受験時には、『ぶっつけ小論文』『早慶に受かる小論文』などを読んで勉強したものです。

※参考:『ぶっつけ小論文』
http://tinyurl.com/4dbrl
※参考:『早慶に受かる小論文』
http://tinyurl.com/52sry

この本は、本来「書き方」のプロフェッショナルである著者が、その文書指導のエッセンスを紹介したもの。

一文を60文字でまとめる、「型」を重視するなど、いわゆる「樋口節」を前面に出した一冊です。

では、その文書指導のエッセンスとは何か。いくつかポイントをチェックしてみましょう。
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■ 本日の赤ペンチェック
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現代社会において、しっかりした文章を書くというのは、「できる人」「頭のいい人」の不可欠な要素だ

読者がすんなり理解できる文章ほど、良い文章だと言える。何度読み返しても、今ひとつ腑に落ちないような文章は、良い文章とは言えない。腑に落ちる文章とは、読者が納得できる文章のことだ。

可能な限り、「短いひとつの文」で「ひとつの事柄」だけを書く。これを常に意識することが大事だ。その意識が、「係り結び」や、「主語と述語」をクリアに整えていく(中略)そこで私が度々言うのは「最長60文字の目安」だ

論理の筋道がしっかりしている文章は、おのずとわかりやすいものになる

難しい言葉や表現はむしろわかりにくくなるので、無理して使うべきではない

できる文章を書く力がある人は、質の高い読書をしていることが多い

文章が得意ではない初心者は、先に結論を言った方がいい

まとまりを乱す部分はカットするに限る

◆論理的な文章を実現する4部構成法
1.問題提起 2.意見提示 3.展開 4.結論

文章とは何らかの反対意見を述べること(中略)世の中にどういう「対立軸」があるのか、それが思い浮かぶ頭でないと、説得力ある良い文章は書けない

全体図、つまり題材や主張を最初に提示して、後から個々の事象を説明していくのがわかりやすい文章である

「論理で面白がらせる」とは、なるほどそういう考えがあるのかと気づかせることに他ならない

人の文章を添削してみることで、観察眼が鋭くなり、分析力や整理力も高まる
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悪い文章の例や修正された文章の例も挙げながら解説されているので、実際に書く力を養うのに役立つ一冊だと思います。

というわけで、本日の一冊は、

『できる人の書き方 嫌われる人の悪文』
http://tinyurl.com/3wd78

です。文章力を高めたいビジネスパーソンにおすすめの一冊です。

■目次■
まえがき
第1章 できる人は文章がうまい
第2章 構成力を高めよう
第3章 説得力を持たせる書き方
第4章 できる文章のテクニックと実践法
第5章 文章上達へ向けてのステップアップ
特別付録 こんな風に書いていませんか? できない人度チェック
あとがき
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