2005年4月4日

『「逆境に負けない人」の条件』

http://tinyurl.com/5mu8e

本日の一冊は、自らが元落下傘部隊隊員であり、40年来サバイバーたちの研究を続けてきたという「生き残り」研究家、アル・シーバート博士による一冊です。

『となりの億万長者』でブレイクした、お金持ち研究家のトマス・J・スタンリー博士をはじめ、アメリカには変なものを研究している博士がたくさんいますが、著者はもともと心理学者で、本書は心理学をベースに、「逆境に負けない人」の特徴を説いている、ユニークな本です。

※参考:『となりの億万長者』
http://tinyurl.com/7xmzw

「逆境に負けない人」の特徴とは何なのか、どうすれば逆境に強い人になれるのか、さっそくそのポイントを見て行きましょう。
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■ 本日の赤ペンチェック
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「ランボーのようなタイプは戦場では真っ先にやられる」(SEALS指揮官)

生き残る人々=戦場で行動を共にしたい、と思わせるような人たち

僕たちが人生に向き合うその態度が、生き残れるか、さらには勝ち残れるかどうかを決めている

固定された(行動)パターンから抜け出せない人は、この目まぐるしく変化する世の中では上手く適応していけない

Survivorは、自分が見ていること、考えていることが周囲の意見とかみ合わなくても、別に気にしない

どの分野であれ、成功を収めている人は、いつも決まりきった反応をする人よりも、その場面に応じて多くの反応の引き出しを持つ人の方が好ましい、ということを知っているはずだ

あなたの性格特性は、置かれている一つひとつの状況にどのように対応するかをあなたが決めてきたその結果だ

女性は男性よりも矛盾する特性を多く持っている。つまり、よりSurvivorの特徴があることになる

ビジネスで生き残るためには、消費者に対してより強い「共感性」を持つことが求められる

パターン把握に優れている人は、小さな手がかりからも何が起こっているかをつかめるので、生き残るチャンスが高くなる

Survivorの心得は、まず、こんなことが起こったら、何ができるだろうか? と常に考えるということだ

その人がSurvivorか、そうじゃないかを見るのにとてもいい指標がある、と思う。それは、彼らが、自分の経験した最悪の経験を語るときに「それが最高の経験のひとつだった」と語っているかどうか、ということだ
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非常にさまざまな、興味深い事例が取り上げられており、いい勉強になります。教育やマネジメントといった見地からも、学ぶことは多いと思われます。

というわけで、本日の一冊は、

『「逆境に負けない人」の条件』
http://tinyurl.com/5mu8e

です。サバイバル能力を高めたい個人はもちろん、そういった人間を採用・教育したいマネジャーにとっても参考になる一冊です。

■目次■
日本のあなたへ
第1章 人生は不公平―それを逆手に取ろう―
第2章 Survivorたちから学ぶこと
第3章 遊び心にあふれた好奇心―自分から進んで学んでいく―
第4章 柔軟性―絶対に必要な強み―
第5章 シナジーの力
第6章 「場」を読む―これもSurvivorのスキル―
第7章 潜在能力を活用する
第8章 「弾む心」でいこう
第9章 緊急事態を生き抜くコツ
第10章 生きる意志 人間VS自然
第11章 不運を幸運に変えるセレンディピティの力
終章 今まで僕たちが学んできた事
翻訳者あとがき
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