2005年2月9日

『魔法の手紙DM』

http://tinyurl.com/3rafm

本日の一冊は、そのジェイ・エイブラハムの手法を実践して成果を上げたという著者が、お金も手間もかけずに顧客を集める、効果的なDMの書き方を指南した一冊です。

最近のDMは、反応率アップを狙って、高価な封筒、豪華なデザインでアピールするものが多いのですが、そんな中、あえて普通の社用封筒、コピー用紙を使って反応率をアップさせるテクニックを論じたのがこの一冊です。

著者は、元公認会計士で、夢の実現のために、まったく畑違いの仕事をスタート。この本に書いてあるDMの手法だけで5000件以上の見込み客を集め、200件以上の法人顧客を獲得したDMの達人。

さっそくどんな内容が書かれているのか、チェックしてみましょう。
—————————
■ 本日の赤ペンチェック 
—————————
ゲリラ・マーケティングで有名なジェイ・C・レビンソン氏によれば、DMの六割は「正しい顧客リストの使用」、三割は「提供するモノ」、残りの一割は「製作物、DMのつくり方」にかかっている

その筋の著名な専門家のコメントやお客様の声などを通じて、「おいしい」ことを伝えてもらえば、一発でそのメリットは信頼性のあるものとして受け入れられる

拝啓からはじめない、そして自己紹介を書かないことで反応は上がった

人は常日頃から問題意識・関心をもっていることや、悩み・不安、潜在意識のなかにあることに対して働きかけられると、大きく感情を動かされます。したがって、それを書き出しでまず呼びかけてあげればよいのです。

AIDA法則=Attention, Interest, Desire, Action

注意・興味を引いたところでさりげなく商品名を出せば、売り込みという感じをあまり与えないで相手に手紙を読ませることができます。

重要なことは主観的なメリットではなく、客観的な事実にもとづいたメリットを伝えるということ

客観的メリットを伝えたあとで、「取り付けは簡単です。ワンタッチなので誰でも簡単にできます」と、その操作の容易性を加えれば、相手の購買意欲をさらに高めます。

重要なのは、相手が納得できる理由を必ず添えるということです。なぜ、数量が限定されるのか、なぜ申し込み期日の締め切りがあるのか、その理由がなければ、相手は「そうか、だったら早く申し込まないと」という気持ちにはならない

◆もっと反応率がアップする15の「魔法のテクニック」 ※一部紹介
4.タイトル・書き出しは「損すること」を選ぶ多くの人が、その行動を起こすことで得られるメリットよりも、その行動を起こさないことで被る不利益やデメリットに強く反応します
8.タイムリーな情報を載せる
10.反応のよかった「手紙DM」を繰り返し使う
————————————-
読んでいて非常に参考になりましたが、残念ながら、本書には一点、問題があります。それは、著者が何の商売をやっているのか、扱っている商品が何なのかがふせられている点です。

ここがわからないと、手紙DMの反応がいいのか悪いのか、本当の評価はできないからです。いろいろ事情はあるのでしょうが、これは商売に役立てようとする人にとっては、気がかりな点でしょう。

というわけで、本日の一冊は、

『魔法の手紙DM』
http://tinyurl.com/3rafm

です。手紙の文例も豊富なので、DMでの集客を考えている人は、ぜひ読んでみてください。

■目次■
はじめに
PART1 外回りをしないで顧客を増やした私の方法
PART2 よい商品なのに顧客が増えない本当の理由
PART3 お金をかけずに顧客を増やせる「手紙DM」
PART4 見込み客がどんどん集まる『魔法のDM』のつくり方
PART5 成約率を倍増させる「魔法の電話」営業法
PART6 いますぐ使える『魔法のDM』営業法の進め方
おわりに
━━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━━

この書評に関連度が高い書評

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー