2004年8月21日

『ココまでできる経理の合理化』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820716255/

本日の一冊は、実用書ですが、じつに刺激的な一冊です。もし読者に中小企業の経営者や、経理担当の方がいらっしゃったら、絶対に読むべきだと思います。

なぜなら、この本の教えをきちんと実践した場合、正社員の経理担当はいらなくなり、経理の人件費、作業時間を大幅に減らすことができるからです。

著者が指摘しているように、経営者が経理に聞きたいのは、「今いくら使えるのか?」です。単なる帳簿つけではなく、「資金管理」「予算管理」、さらには経営に役立つ情報の提供(管理会計)に時間を割いて欲しいのです。

本書のやり方で経理を合理化し、パソコン会計を活用すれば、いままで、作成しても活用されずに終わっていたデータが、経営の意思決定に役立つようになると思います。内容はそれぐらい具体的で、説得力があります。

本書の教えのなかから、重要な点をピックアップしてみましょう。

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 本日の赤ペンチェック
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■簿記の知識がなくてもできる仕組みにして、パートにお願いする

■小口現金を廃止し、1か月分の立替経費をまとめて精算することで、 煩わしい金庫の管理や日々の作業がなくなる

■伝票・帳簿は毎日つける必要はない

■経費は、取引内容を知っている当事者が集計するのが一番効率的 →営業マンに科目まで決めてもらえばいい

■法人税法上、少額経費はまとめて計上してもOK

■相手の支払い条件に合わせるのではなく、支払日を月1回に定める

■会計処理は毎月3つのことだけやればいい
1.入出金の記録
2.売上・仕入の計上
3.手形管理

■会計処理をする日を決め、まとめて作業する

■支払い関係書類のファイルは、1つにまとめる

■会社の取引をパターン化し、パソコンに覚えこませる

■取引をメインバンクに集中させ、通帳で儲けがわかるようにする

■売掛金の回収管理を自動化する

■カネ払いのいいお客様とだけつきあう

■経理部門の社員を、営業部門、仕入部門、製造部門などに異動し、 社内のカネの流れを良くする

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今回の本に関しては、これだけ読んでも何のことかわからないと思います。ただ、これらの教えの裏には、それを支える思想がきちんと存在します。ぜひ読んで、その思想の部分を感じ取ってください。

ということで、本日の一冊は、

『ココまでできる経理の合理化』
>http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820716255/

税理士を目指している知人が、青ざめたほどの内容です。ぜひ、読んでみてください。

目次

第1章 経理の常識を打ち破れ!
第2章 キャッシュレスにすると生産性がアップする!
第3章 経理の仕事はまとめてやる!
第4章 パソコン会計を効率的に活用しよう!
第5章 管理するものを徹底的に減らす!
第6章 中小企業に経理部は本当に必要か!
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