【つんく♂流 口説く技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4905042070
本日の一冊は、「シャ乱Q」のヴォーカリストとして4曲のミリオンセラーを記録、「モーニング娘。」の大ヒットにより、プロデューサーとしても成功を収めたつんく♂氏が、「口説く」技術を指南した一冊。
ベストセラーとなった前著『一番になる人』でも述べられていたように、氏はデビュー当初、自ら自分たちの音楽を売り込み、集客にも奔走していた人物。
※参考:『一番になる人』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763198203
現在は、エンターテインメントプロデューサーということで、仕事がら人を口説くのは日常茶飯事だと思います。
本書は、そんな口説きの達人、つんく♂氏が、口説くための心構えから手順、トークまでを語った一冊。
自信を持つための自分の口説き方にはじまり、作品パワーを高めるためのトーク、大物を動かす方法など、実践的かつ具体的な話が紹介されています。
自分が試していないものをどうやって売るか、イメージが共有できていないとき、どうやって説明するかといった細かい話も入っており、ビジネスの現場でも役立つ話が満載です。
何のビジネスをするにしろ、大きな仕事をしようと思ったら、人の協力が必要不可欠。
だからこそ「口説く技術」は、すべてのビジネスパーソンに必須のスキルなのです。
編集が粗いのが少々残念ですが、カリスマプロデューサーの「口説く技術」、ぜひこの一冊で学んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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自分の音楽をたくさんの人に聴いてもらいたいと思ったら、ファンになってくれそうな人を見つけて、自分から口説いていく努力が必要
結構有名な男優や女優でも、「今回の映画の役柄には始めてチャレンジしたんで、最初自信なかったんですよね。案の定リハーサルから難しい事ばかりで、最後まで監督の言われるままに動いただけなので、もう、本当監督さまさまなんです」とか、なんちゅうか日本的な謙虚ってやつなんでしょうが、作品パワーが弱るようなそんなプロモーショントークな人が多い
口説くときに必要なものは「信念」です。相手を口説き落としたいと思ったら、自分が迷ったらいけません。そして商品を愛してなければなりません
だってその店で働くって決めたのは絶対に自分だからです。たとえ誰かに頼まれて入った店であっても、最終的に入社を決めたのは自分のはずです(中略)そのときの自分の決心を、その後にまた誰かのせいにするのはズルいと思います。自分を口説けていない証拠です
人を口説くときには、損得の“損”を前提にするくらいの覚悟がちょうどいいと思います。見返りを求めてはいけません
相手は自分の時間を損して会ってくれるわけですから、すでに借りた状態で始まっている
ガードを固めることよりも、危険な相手が近寄ってこないように、自分を高め同じように志の高い仲間に囲まれて楽しく生きていくのが一番!
「うちの商品はいいものだ」と従業員に思い込ませることも、経営者として大事なこと
お客さんはみんな気持ちよく口説かれたいと思っている
お客さんは、ほしいと思っているものを見ているものです。お客さんの視線の先を見れば、お客さんが必要としているものがわかるんです
食べていないものは正直に、「まだ食べてへんねん。初物にはまだ手がでませんわ」と答えます。そして、「でも毎年信用出来る仕入れ先のとこのやから、絶対間違いないで」と、ちゃんと他に理由があることを説明すればいいのです
面倒なタイプは避けたくなってしまうものなのですが、それでも受け入れないといけないのが人生
実績がなければ、いくら言葉で説得しようとしても、重みがありません。実績を作り、説得力を持たせることもひとつの「口説き」
イメージを共有できないのであれば、手本を見せる
大物を動かすには「メリット」と「情熱」
「反省はするけれど、後悔はしない」これは僕の哲学でもあります
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『「口説く」人は必ず心を開く』つんく♂ 青志社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4905042070
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◆目次◆
序章 「口説く」人になれ!
第1章 「口説き」とは対面コミュニケーションの最大の武器!
第2章 コミュニケーションを円滑にする「口説き」術
第3章 仲間や顧客を増やす「口説き」術
第4章 自信と勇気を与える「口説き」術
第5章 部下やパートナーを動かす「口説き」術
第6章 自分のモチベーションを高める「口説き」術
終章 この本も口説かれて作られた
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