【コピーライターの言語化技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569858228
本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』の著者、荒木俊哉さんによる、言語化の実践編。
『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0BTYPPFPV
<言語化力のベースは「聞く力」にある>とし、周囲の話を聞くことと、「自分自身の話を聞く」ことが、言語化に有効であると説いています。
著者は、世界三大広告書として知られるCannes LionsとThe One Showをダブル受賞したコピーライターですが、同時にキャリアコンサルタントの資格を持っています。
その経験から語っているのは、聞き方には、「言語化につながる聞き方」があるということ。
言われてみれば、土井がこんまりさんの「ときめき」や、池田千恵さんの「朝4時起き」、江上治さんの「年収1億円」、高橋政史さんの「方眼ノート」などを思いつけたのは、すべて「聞き方」がポイントでした。
本書には、こうしたアイデアや言語化を促す「聞き方」「自問自答」のメソッドが書かれており、言語化で苦しむ人には、良いヒントになると思います。
なかでも注目のメソッドは、93ページに書かれた聞き方の順番。
「できごと→感じたこと」の順番で問いかけることにより言語化につながる、というのは、シンプルながら画期的なメソッドであると感じました。
著者いわく、人は、いきなり「感じたこと」を聞かれると戸惑う。
リクルートでは、若手に「君はどうしたい?」と聞くそうですが、あれは言語化できる人間の集団だから成り立つ話であって、ほとんどの方は、どう感じたか、どうしたいかなどをいきなり聞かれても、答えられないものだと思います。
その点本書のメソッドなら、言語化に慣れていない人からも感情やアイデアを引き出せる。
さすがはプロのコピーライターのメソッドだと思いました。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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言語化力のベースは「聞く力」にある
言語化力の高い人は、話を聞くのがうまい
「自分で自分の話を聞く」姿勢こそが、自分の頭のなかを言語化するうえでは必要不可欠
心を打つ名コピーは、思いつきでは生まれない
コピーライターの「聞く」
(1)クライアントや生活者の話を聞く
(2)自分自身の話を聞く
その広告の本来の目的を言語化できていないと、いくらかっこいいコピーを書いたとしても、的外れになってしまう
コピーは思いつくものではなく、自分に「聞く」ことを繰り返して、見つけだす
そもそも、「思考とは自問自答」
相手の言葉のなかに、すでに答えがある
相手の言葉のなかから答えを探していくイメージ
私はコピーライターとしても、キャリアコンサルタントとしても、相手の言葉に「関わる」姿勢で話を聞きながら、さらに「相手の辞書をつくる」イメージを持つことを強く意識しています
自分の「軸」が言語化されていると、仕事でも、プライベートでも、あらゆる場面で、迷ったり、悩んだりすることが確実に減っていきます
軸が言語化されていると、そこに関わるメンバーが共通の価値観や認識を持って、同じ方向を目指して日々の仕事に取り組むことができます
あなたが心から本音ですべてを話せる相手は、結局のところ、あなた自身しかいない
「できごと→感じたこと」の順番で問いかけていくことが、言語化につながる聞き方のコツ
ステップ1 ためる
「できごと+感じたこと」をメモする
ステップ2 きく
頭に浮かんだ言葉をノートに書きだす
※「のはなぜか?」を足して問いをつくる
ステップ3 まとめる
現時点での「結論」を1行で書く
おまけのステップ そなえる
今後の「行動」まで言語化しておく
自分が経験したこと(WHAT)の言語化
↓
なぜ、自分がそう感じたのか(WHY)の言語化
↓
自分は、これからどうしたいか(HOW)の言語化
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シンプルな内容かつ、薄い本ですが、マインド面から言語化力を醸成してくれる良い本だと思います。
昔、ベストセラーを出した著者の方が、「ベストセラーの原稿の8割は、読者を励ますのに使われている」とおっしゃっていましたが、本書もそんな本だと思います。
ぜひ、読んでみてください。
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『こうやって頭のなかを言語化する。』荒木俊哉・著 PHP研究所
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◆目次◆
はじめに
第1章 言語化力の高い人がやっていること
第2章 こうやって自分の話を聞いていく
第3章 一瞬で思考がまとまる超効率メソッド
第4章 実践「言語化ノート術」5日間体験
第5章 「言語化体質」になれば、うまくいく
おわりに
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