2022年7月29日

『プレゼント』スペンサー・ジョンソン・著 門田美鈴・訳 vol.6049

【『チーズはどこへ消えた?』著者の遺作】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594087434

本日ご紹介する一冊は、韓国ドラマ「青春の記録」で話題沸騰中のスペンサー・ジョンソン著『プレゼント』。

「青春の記録」は、パク・ボゴムとパク・ソダムが主演するドラマで、この『プレゼント』は、第7話でジョンハ(パク・ソダム)がヘジュン(パク・ボゴム)を応援するためにプレゼントした本だそうです。

ご存知の通り、著者のスペンサー・ジョンソン氏は、2800万部売れた世界的ベストセラー『チーズはどこへ消えた?』の著者であり、心臓ペースメーカーの開発にも携わった人物。

※参考:『チーズはどこへ消えた?』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/459403019X

著者は既に2017年に亡くなっており、本書はその遺作です。

本書のテーマである『プレゼント』とは、幸せと成功をもたらしてくれる素晴らしい贈り物(=考え方)のこと。

幸せに成功しているビル・グリーンのもとに、仕事仲間で元同僚のリズ・マイケルズが疲れ切った様子でやってきたので、ビルはこの『プレゼント』の物語をしてあげることにしました。

若者と老人の会話を通じて次第に明らかになる、『プレゼント』の正体。

それは、現在、過去、未来との付き合い方の秘訣であり、人生の秘訣でした。

現在に対しては、いまその瞬間に起きていることに専念すること。

過去に対しては、そこから教訓を得て、過去とは違う行動を取ること。

そして未来に対しては、計画を立てることで不安をなくすことです。

シンプルな物語のなかに、われわれの悩みの解決策がシンプルに示されていて、本当に素晴らしい『プレゼント』だと思いました。

さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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“プレゼント”を手に入れたら、もうどこかほかのところへ行くことを夢見たりしなくなるんだ

きみはすでに“プレゼント”が何か知っているすでにどこへ行けば見つかるか知っているそしてなぜ幸せになり成功できるのか知っているきみは幼いころにはよく知っていたただ忘れているだけだ

若者はその並々ならぬ仕事ぶりに驚嘆するとともに、石工はどんなことを思いながら仕事をしていたのだろうと考えた。石工は目の前にの仕事に没頭していたに違いない。ほかのことに気を取られたりしなかったはずだ。それほどみごとだった

いまやっていることに没頭すれば、ほかのことを考えることもなく、幸せでいられる

過去が忘れられないのはその経験から
何も学んでいないからだ過去から何かを学びとり過去を捨て去れば
いま現在をよりよいものにすることができる

現在の喜びを奪うことができるものは二つしかない。過去に対する悲観的な考えか、未来に対する悲観的な考えだ

過去のことで心を乱されたり、悲観的な気持ちになったら、それがじっくり過去を見直し教訓を得るべきときなんだ

確かに、未来に生きることは賢明なことではない。心配や不安にとらわれてしまうからだ。だが、未来への計画を立てることは重要だ。未来を現在よりよいものにする方法は、幸運を除けば、ただ一つ、計画を立てることなんだ

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人間が問題を抱える時は、現在を楽しめないでいるか、過去に執着しているか、未来を不安に思っているかのいずれかが原因です。

著者はそのことをズバリ、シンプルな原理原則にまとめ、かつ物語という形で、万人が共有できるよう遺してくれました。

亡くなった著者に、心から感謝します。

ぜひ読んでみてください。

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『プレゼント』スペンサー・ジョンソン・著 門田美鈴・訳 扶桑社

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594087434

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◆目次◆

※特にないので省略します

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