2021年9月27日

『つながらない練習』 安藤美冬・著 vol.5845

【「つながらない生き方」をすると見えてくるもの】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569850103

本日ご紹介する一冊は、「ノマド」の伝道師として、「情熱大陸」にも出演する活躍ぶりを示しながら、忽然とSNSから消え、話題となった安藤美冬氏による、自己啓発書。

著者は、大手出版社で社長賞を取った後に独立し、事業でも出版でも大成功。

元祖ノマドとして、一斉を風靡した方ですが、本書はその後、著者が人生をどう考え、今に至ったかが書かれた一冊です。

「つながらない」を標榜した本は、これまでにもいくつかありましたが、いずれも理想主義を掲げただけで、実践は難しいものが多かったように思います。

しかしながら本書は、コロナ禍の今、生き方を変えるチャンスが到来したわれわれにとって、現実的な生き方の選択肢を与えてくれる一冊。

何をどう断ち切れば、生きるエネルギーが溢れてくるのか、何がわれわれを不幸にするのか、どうすれば周囲に振り回される人生に終止符を打つことができるのか…。

人生100年時代、息切れせずに納得した人生を送るのに必要な考え方が示されています。

土井はもともと、ギリシャに行ったり、2拠点生活をしたりして、「つながらない」を実践していたので、さほど壊れることはありませんでしたが、過度なストレス状態にある人は、ぜひ読むことをおすすめします。

きっと、いまの呪縛から逃れる考え方・ヒントが書かれていると思います。

さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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フォロワー数が増え、認知度が高まるにつれて、以前のような気ままな発信がで、きなくなった

ほとんどの人は、別に「SNS」で認められないわけではないはずだ。愛する人から、そして自分の仕事や作品そうしたもので認められたいというのが本当のところではないか。それを目の前のSNSで手っ取り早く満たそうとするのではなく、「本当に勝負したいことで認められよう」と意識がシフトすると、SNSで近況報告をしたり、人が羨むような暮らしを発信することなど、どうでもよくなる

人とのつながりを楽しめているうちはいいが、誰かの投稿に心を揺さぶられたり、つながりを煩わしく感じ始めたら、「黄信号」だ

「相手軸のルール」でいると、自分がどんどん苦しくなってしまう

マイルールをつくり、きちんと伝えることで、相手にも「自分はこういう人」と受け入れてもらうきっかけにもなる

予測されてたまるか

“おすすめ”といえば聞こえがいいが、それらはあなたの日々の購買や検索、つまり行動や関心ごとからAIがはじき出した“計算”の結果だ。計算の精度が増すたびに、あなたはますます「過去の自分」と同じような行動をとらされることになる。そして、「過去の自分」の考えや価値観がますます増強されていく

私が考える情報の役割とは、本来、あなたの感情や思考をポジティブに刺激し、インスパイア(感化)すること

放っておくことは、信頼と同じだ。自分と他人の間に境界線を引ける人は、相手を自立させることができる

人のことは放っておこう。誰かが気になるときこそ、自分に集中するときだ

口コミやレビューを見ないで決める

未処理のものを片づける

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最近ちらほらご紹介していた韓国の人気エッセイストのようなテイストで、今のわれわれに必要な暮らしのヒント、考え方が示されており、じつに勉強になります。

絵本テイストの見た目はゆるい本ですが、とても勉強になることが書かれています。

ぜひ、読んでみてください。

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『つながらない練習』
安藤美冬・著 PHP研究所

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569850103

<Kindleで購入する>
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◆目次◆

第1章 SNSとつながらない8つの練習
第2章 情報とつながらない6つの練習
第3章 人とつながらない7つの練習
第4章 常識とつながらない7つの練習
第5章 ネガティブな感情とつながらない7つの練習
第6章 ハートとつながるための7つの練習
第7章 本当に大切なものとつながるための6つの練習

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