2021年6月2日

『「考えた人すごいわ」を考えたすごい人』 岸本拓也・著 vol.5767

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今日は、長崎県大村市にある「ゴメンねエアポート」に、サンドイッチを買いに行ってきました。
(買ったのは、ロースカツサンドとたまごサンドの2つです)

「ゴメンねエアポート」「考えた人すごいわ」「どんだけ自己中」「キスの約束しませんか」「だきしめタイ」…。

じつはこれ、すべて本日ご紹介する一冊『「考えた人すごいわ」を考えたすごい人』の著者、岸本拓也さんが手掛けたベーカリーの店名です。

まったく意味不明で、面白いですよね。

奇想天外な店名、マーケティング・ブランディングの仕掛け、とにかくぶっ飛んでいる岸本氏の思考の秘密に迫ったのが、本書『「考えた人すごいわ」を考えたすごい人』です。

『ガイアの夜明け』『世界はほしいモノにあふれてる』などに出演し、注目を集める著者が、どんなことを考えてビジネスを仕掛けているのか。

進行中も含めると約200店舗(書籍執筆時)のベーカリーをプロデュースしているという著者の頭の中に迫る、注目のマーケティング書です。

さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。

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その店に来たくなるような、または来店したお客様がそのお店のことを人に話したくなるような「楽しい体験」を用意する必要があります

◆自分のテーマを4つ決めよう
もちろん、「音・旅・服・食」でなくてもいいのです。弊社の社員たちは「舞う」「歌」「サッカー」「犬」などを入れていました。はじめからビジネスに直結させる必要はないので、まずは生き方の幅を広げるために、純粋に興味があるものを選んでください。そしてその4つがとりあえず決まったら、そのテーマを深く知り、できるだけたくさん体験してみてください

「パン屋っていうものはこういうものだから」などとは絶対に思いません。そう思ってしまったら、新たな価値を生み出すことができなくなってしまいます

突き抜けた「ダサさ」は「かっこいい」

東京都大田区にオープンした高級食パン専門店「題名のないパン屋」も僕がプロデュースしたお店ですが、この店を経営しているのは、明治時代から佃煮・惣菜専門店として商売を続けてきた老舗「佃浅商店」です(中略)僕が提案したのは「和惣菜と合わせる食パン」でした。パンだけでなく、和惣菜の売り上げアップも狙ったのです

僕は店を出す前には必ずその土地へ出向き、自転車で店の周辺を調査します。街の空気感を実際に感じながら一軒家が多いのか、マンションが多いのか、高齢者が多い街なのか、家族世帯が多いのかといったことを自分の目で確認します

どこのお店でも個数別、金額別に売り上げを分析すると、必ず食パンは1位か2位でした

「本日、売り切れました」という張り紙を貼っておくだけでは味気ないと考えた僕は、お店の入り口にスタッフに立ってもらい、お客様に直接お詫びと説明をしてもらいました。張り紙でも一時閉店していることと、再開時間は伝わります。ですが、お客様と直接向き合ってコミュニケーションを取ることは、お店に興味を持っていただき、今回は望みの商品が手に入らなかったけれど「また来よう」と思ってもらえるかどうかの大きなポイントだったのです

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本書を読んだからといって、著者のようなすごいコンセプトや店名を思いつくとは限りませんが、アイデア創出のヒントや店舗ビジネスで外しちゃいけないポイントはバッチリ書かれています。

なかでも、クライアントのストーリーやブランドに掛け算して新しいコンセプト、ワードを作っていく手法は勉強になりました。

ぜひ読んでみてください。

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『「考えた人すごいわ」を考えたすごい人』
岸本拓也・著 CCCメディアハウス

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◆目次◆

第1章 岸本流 思考回路
第2章 岸本流 マーケティング術
第3章 岸本流 ブランディング術
第4章 岸本流 プロモーション術
第5章 岸本流 チーム戦略術

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