2021年5月21日

『億万長者だけが知っている教養としての数学』 ヒュー・バーカー・著 千葉敏生・訳 vol.5759

【数学でお金持ちに】
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拙著『人生の勝率の高め方』で、選択の重要性について書きましたが、その選択を成功に導くツールのひとつが、「数学」です。

※参考:『人生の勝率の高め方』
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なかでも確率・統計の考え方は、投資、ビジネス含む意思決定において、学んでおいて損はありません。

本日ご紹介する一冊は、16歳でケンブリッジ大学に数学で合格したという逸話を持ち、現在もアマチュア数学者として活躍中のノンフィクション作家、ヒュー・バーカーが、数学を使って「人生も財布も豊かに」する方法を説いた一冊。

お金を稼ぐ4つの方法、大金持ちが知っている儲かるビジネスの要件、ギャンブルでディーラーを打ちのめす方法、世界一の投資家ウォーレン・バフェットも使った「ケリー基準」…。

さまざまな視点から、数学を使って豊かになる方法、相手や市場を出し抜く方法が書かれており、これは読んでおいて損はありません。

ある程度の数学の知識は要求されますが、数式なしでも理解できるよう書かれているので、尻込みせずに読んでみることをオススメします。

『世界を変えた17の方程式』のイアン・スチュアート、『天才数学者はこう賭ける』のウィリアム・パウンドストーンが推薦の辞を寄せていることからわかるように、数学好きが読めばさらにエキサイティングな内容だと思います。

後半には、よくある詐欺の手口なども出てくるので、騙されないための教養としてもオススメです。

さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。

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現代技術は、ソーシャル・メディア企業が用いるアルゴリズムであれ、ビットコインの中核にある複雑な数学であれ、ハッカー、クラッカー、インターネット・セキュリティの専門家のあいだの絶え間ないせめぎ合いであれ、どんどん数学への依存度を増していっている

ある時点におけるふたつの商品aとbの比較価値はa=nbという数式を使って定義できる。また、お金の価値は商品やサービスの価値と同じように変動するという点も忘れてはならない。つまり、価値とは相対的で、主観的で、変動するものなのだ

早い話、お金を儲けたいなら、価格の変化する資産、商品、サービスを、終わってみればお金や財産が増えているような形で交換する方法について考えなければならないわけだ

たとえ少額の元本を2倍にする絶対確実な手法が見つかったとしても、額が大きくなればなるほど、同じ手法を繰り返し適用するのは難しくなっていく

必死で働いて成功すれば、キャリア全体で給料を2倍や10倍、あるいは20倍にすることはできるかもしれないが、収入を100倍、またはそれ以上にしようと思ったら、どこかに指数関数的成長の「種」を探すことが欠かせないのだ

合理的なベッティング戦略を仮定した場合、標準偏差が大きければ大きいほど、勝つチャンスも負けるチャンスも大きくなる

カジノやブックメーカーは、ある結果が発生すると思われる確率を計算し、その結果がそれよりもほんの少しだけ起こりやすいと見せかけるような価格を設定する

だらだらとギャンブルを続ければ続けるほど、ギャンブラーがカジノに勝てる可能性は低くなっていく(中略)1回の賭けのボラティリティは1000回の賭けのボラティリティよりはるかに高い。賭けを分散すればするほど、ハウス・エッジに近い割合でお金を失う可能性は高くなるのだ

ブラックジャックがとても面白いのは、カードカウンティングの技術を十分に身につけた人なら、大きく勝つことのできるゲームだということだ(中略)基本原理は簡単だ。場に出ていないカードにロー・カード(2から7)の割合が多ければディーラー、10点のカード(10、J、Q、K)またはA(システムによる)の割合が多ければプレイヤーの有利

こうした選挙についていえるのは、投票パターンの大きな変化が最終結果を大きく左右したという点だ。トランプの勝利とブレグジット投票では、普段なら投票に行かないような人口統計学的な層の人々の投票率が異様に高かった

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内容の半分くらいは、意思決定や確率・統計について学べば大体出てくる話ですが、きちんとリターンを出すための実践的な視点でまとめられているのが興味深い。

投資家、経営者、交渉を生業とする人なら、きっと得られるものがあると思います。

ぜひ、読んでみてください。

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『億万長者だけが知っている教養としての数学』
ヒュー・バーカー・著 千葉敏生・訳 ダイヤモンド社

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◆目次◆

第1章 お金を増やす
    指数関数的成長のパワーを味方につけよう
第2章 ギャンブルで負けない
    統計学的思考で人生から損を排除しよう
第3章 ギャンブルで勝つ
    バイアスを振り払い、計算力で勝ちをつかむ
第4章 投資で成功する
    リスクとボラティリティを理解して富を蓄積しよう
第5章 システムをハックする
    数学的思考力でチャンスをものにしょう
第6章 システムを構築する
    儲けを生み出す仕組みを設計しよう
第7章 生産性を高める
    データに耳を傾けてパフォーマンスと稼ぎを同時に上げよう
第8章 賞金を稼ぐ
    数学における歴史的難問を解く

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