2021年4月14日

『もしも徳川家康が総理大臣になったら』眞邊明人・著 vol.5736

【注目の一冊。】
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本日ご紹介する一冊は、リーダーの決断力と実行力が学べる、注目のビジネス小説。

『もしも徳川家康が総理大臣になったら』というタイトルからもわかるように、完全フィクションですが、これがなかなかに面白い。

コロナ禍の日本に、世界初のAIと最新ホログラム技術で復活した「徳川内閣」が日本を救うというストーリーで、内閣総理大臣に徳川家康、官房長官に坂本龍馬、経済産業大臣に織田信長、財務大臣に豊臣秀吉、財務副大臣に石田三成…という、なかなか笑える設定になっています。

歴史上の偉大なリーダーたちの言葉を引きながら、非常事態のリーダーシップを語る、フィクションながら本質を突いた内容。

それぞれのキャラクターも立っていて、助成金の不正受給に関して、「冷酷で陰惨な笑み」を浮かべながら、「良い良い。くれてやれ。そのあとでたっぷり懲らしめてやれば良いのじゃ」と話す秀吉などは、伝えられるキャラのまんまで思わず吹き出しました。

提案されている政策、主張の実現可能性は、フィクションということでノーコメントですが、自己啓発小説としてはなかなか楽しめます。

さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。

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天下は天下の人の天下にして、我一人の天下と思ってはならぬ。家もまた、一家の人びとの家であって、我一人の家ではない。何ごとも、我一人では成り立たぬものと知れ。(徳川家康)

「1億人もの人にどうやって10日間で銭を配るがじゃ?」
「知らん」
「知らん!?」
「それはわしの仕事ではにゃー。それをやるのは三成じゃ」
三成とは言わずとしれた、のちに関ヶ原の戦いの主役となる石田三成である。三成は秀吉政権下での最も有能な官僚でもあった。きょとんとする龍馬に、秀吉はこともなげに言った。「ええか。龍馬。将たるものの仕事は決めることじゃ。決めたことは何があってもやる。そういう将の下には、それを成し遂げる者が集まるものじゃ。あとは将はその者たちを信じて任せる」

集中的な人力作業の指揮は三成の得意中の得意であった。作業を細かく分け、ひとつひとつの作業をシンプルに担当させる。決してマルチタスクにはさせない。シングルタスクによる能力の差は是正しやすく、課題発見しやすい

「良いか。仕事と思うな。祭りと思え。祭りならば気も浮き立ち、頭も回る。役目を思わば、気は重くなる。おみゃーらはどえりゃー祭りを今からやるのじゃ。歌え! 舞え! 狂え! それでこそこの秀吉の配下の者じゃ。今から祭りを始めようぞ!!!」

ありきたりの手段を取らずに下から予想されぬが本当の大将なのだぞ。(織田信長)

「よいか。人というものは弱いものじゃ。理だけで動くものではない。政とは寛容さと厳しさの両面がいるのじゃ(家康)

「(略)誰もが喜ぶ政などはない。政とは、良いことと、悪いことの間を取り持つことじゃ」(家康)

「昔と今を比べるこそこそ愚かなことである。大事なことは今の世と今のしくみが適切かどうかということじゃ」(家康)

「統治者とはすなわち、すべての者を満たさず、そして、すべての者を欠かさず。それをおのれの信念にて行う者をいう」(家康)

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こういう本が出て支持されているということは、それぐらい強力なリーダーシップをみんなが欲しているという証拠。

最後に家康が行った、23分の大演説を、どうぞお見逃しなく。

人の上に立つ人は、ぜひ読んで参考になさってください。

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『もしも徳川家康が総理大臣になったら』眞邊明人・著 サンマーク出版

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◆目次◆

第1部 最強内閣、始動。
第2部 この国のリーダーに相応しいのは誰だ。

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