【個人企業のオーナーに。】
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本日ご紹介する一冊は、サントリーで営業、マーケティングを経験し、ブランドマネジャーとして「金麦」「カロリ。」などのブランドを育ててきた著者が、「個人」「小さな会社」のブランディングを論じたノウハウ書。

情緒価値がヒットをもたらす時代に、個人、小企業がどう価値を打ち出せば売れるのか、ファンを作れるのか、実践的な考え方、ノウハウを提供しています。

調味料にフォーカスした料理方法を提案するフリーランスの管理栄養士、ヒアリングしてお客様に最適なワインを届けるワインフィッター、健康的に痩せることを推奨するダイエットコーチ、農業女子を応援するビジネスの主宰者など、個人の事例が豊富で、勉強になります。

サントリー出身のブランドプロデューサーが書いているので、マーケティングのメソッドは極めてベーシックなものですが、これまでマーケティングを勉強してこなかったという人には、コンパクトにまとまっていて役立つと思います。

WEBマーケティングに役立つ、キービジュアル、アイコンの作り方など、かゆいところに手が届く内容。

起業したての個人の方に、特におすすめできる一冊です。

さっそく、本文の中から、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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「私たちは商品をつくっているのではなく、お客様の心のなかに『価値』をつくっているのよ」（サントリーの上司の言葉）

家におしゃれなバルミューダ製品を置いて、美味しいパンを焼き、ちょっと素敵な朝食をとっている。そんなライフスタイルを演出してくれることが、このトースターの情緒価値でした

「もう二度と夕食メニューに悩まない」「毎日の献立に悩みたくない」という、隠れた本音に訴えかけたわけです。このメッセージが主婦たちの共感を集め、シーズニング・レシピは人気の料理教室になりました

軸を３次元化して、自分の特徴を際立たせる。これは言い換えると、よりニッチに攻めていくということです

１枚のキービジュアルがお客様を連れてきてくれる

シーズニング・レシピの塚本万智さんの場合、アイコンは「冷蔵庫」でした。「毎日の献立に悩みたくない」という主婦のインサイトについて、それを満たしたアフターの姿を見せています。冷蔵庫の前に笑顔で立っている姿には、料理に対する余裕が感じられます

ダイエットコーチのいくとうひさよさんのアイコンは、「引き締まったお腹とスキニーパンツ」。これも一瞬でイメージが伝わるのではないでしょうか。「健康的に痩せた、素敵な人になりたい」というインサイトについて、アフターになる姿です

写真の撮影場所自体がアイコンになることもあります。英語コーチの福田えいこさんは、「英語を身につけて世界に羽ばたいてほしい」という願いを込めて、空港で撮影しました

◆売り手が伝えるべき内容
１．商品・サービスの「実績」
２．売り手の「キャリア」
３．商品・サービスの「開発秘話」
４．売り手がビジネスに寄せる「ビジョン」

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独立起業したのが３年前ということですが、既にクライアントさんが500名以上いるようで、本書にもブランディングの成功事例がたくさん出てきます。

個人の方、一人起業の方にとっては、ご自分の悩みにピッタリ来る解決策が見つかるかもしれません。

ぜひ、チェックしてみてください。

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『ブランディングで全部うまくいく』
村本彩・著　総合法令出版

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◆目次◆

第１章　ビジネスに背伸びはいらない
第２章　お客様の隠れた本音を知る
第３章　市場に「聖域」を見つければ怖くない
第４章　「WEB上の看板」をつくる
第５章　「購入」のためのWEBマーケティング
第６章　売り上げで苦しまないために