2021年3月18日

『フィッシュ!』スティーヴン・C・ランディン、ハリー・ポール、ジョン・クリステンセン・著 相原真理子、石垣賀子・訳 vol.5717

【あの600万部ベストセラー待望のアップデート版】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152100095

みなさんは、2000年に出され、世界的ベストセラーとなった、シアトル、パイク・プレイス魚市場の物語『フィッシュ!』をご存知でしょうか?

かつては問題のあったパイク・プレイスが、どうやって魚が飛び交い、掛け声で賑わう、活気あふれる職場の見本となったのか、その秘密を書いた、当時の大ベストセラーです。

本日ご紹介する一冊は、世界累計600万部を超えているこの大ベストセラー、『フィッシュ!』待望のアップデート版。

現代に合わせて働き方改善の物語を刷新、20年間で積み上げられた企業・教育機関での具体例を公開、内容の要点を把握できる実践ガイドを追加、改善点を見つけ出すディスカッション・ガイドを新規収録してまとめた、充実の内容です。

本書の元本は、グーグル、マイクロソフト、アップル、マクドナルドなどで採用されており、その効果はお墨付き。

サブタイトルにあるように、<鮮度100%ぴちぴちオフィス>を作りたい方には、おすすめの一冊です。

主人公、メアリー・ジェーンがどうやって「ごみ溜め」と呼ばれた「三階」を変えたのか、その考え方とメソッドに注目です。

さっそく、本文の中から、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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どんな仕事でも場合によっては退屈になるなら、逆にどんな仕事でも情熱をもっていきいきとやることもできる

ほとんどの人は、自分を芸術家と考えることにためらいを感じます……でもわたしたちはみな芸術家です……毎日さまざまな選択をすることによって、自分だけのユニークな芸術作品をつくっています。自分でなければできない何かを……わたしたちが生まれたのは、消すことのできない自分自身の足跡をこの世に残すためです

「ブラッドは今日あったことのうち、何をおぼえていると思う?」「大人の仕事をやったこと。魚の倉庫にいって、あなたといっしょに仕事をしたこと」「そのことを、人を喜ばせるってぼくらは言ってる。なるべくたくさんいい思い出をつくってあげるんだ。だれかに楽しい思いをさせると、いい思い出がつくられる。ぼくたちは楽しみながら仕事をしてるから、お客が参加できる方法をいろいろ見つけられる。参加。これがキーワードだ。お客とのあいだに距離をおくのでなく、相手を尊重しながらいっしょに楽しんでもらえるような方法をさがすんだ。うまくいくと、お客は喜ぶ」

◆実践のための四つの原理
・態度を選ぶ──魚市場の人たちは、毎日自分の態度を選んでいることを知っています
・遊ぶ──魚市場の人たちは仕事をしながら楽しみ、それがエネルギーになって創造力を刺激します
・人を喜ばせる──魚市場の人たちは、お客といっしょに楽しんでいます。お客を参加させることで活気と、和気藹々とした雰囲気をつくり出しています
・注意を向ける──魚市場の人たちは、仕事に全力を注ぎ、ほかの人が自分たちに何をしてほしいのかに気をくばっています

◆ウルフの選択
生きることを選択して充実した毎日を送るか、逃したチャンスを惜しんで人生を無為に生きるか

注意を向けると、相手に思いやりをもつことができます

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このボリュームで、税込1980円はちょっと高い気がしますが、相変わらず読後感は最高です。

活気あふれる良い職場を作りたい人に、ぜひおすすめしたい一冊です。

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『フィッシュ!』スティーヴン・C・ランディン、ハリー・ポール、ジョン・クリステンセン・著
相原真理子、石垣賀子・訳 早川書房

<Amazon.co.jpで購入する>
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<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B08YNN74PN

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◆目次◆

シアトル 月曜の朝
二月七日、日曜日 一年後、コーヒーショップで
《フィッシュ!》実践レッスン
《フィッシュ!》らしい最高のホームカミング
病を得て気づいた「毎日が大切なギフト」
客と店員、それぞれが相手に注意を向けることの意味
従業員はともに仕事を楽しむ「トライブ」
世界に通じる《フィッシュ!》カルチャーをつくろう──実践の手引き
《フィッシュ!》の文化を育てるリーダーになるために──リーダーシップレッスン
ディスカッションの手引き

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