2021年2月2日

『考える術』藤原麻里菜・著 vol.5687

【動画4000万回再生、「鬼才」発明家の思考術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478109699

本日ご紹介する一冊は、令和最強「鬼才」と呼ばれる若手発明家、藤原麻里菜さんによる、アイデア発想本。

著者は、頭の中に浮かんだ不必要な物を何とか作り上げる「無駄づくり」を主な活動とし、YouTubeを中心にコンテンツを発信し続けている人物。

SNSの総フォロワー数が20万人、動画再生数が4000万回を誇る注目の人物で、そのコンテンツは今や中国、アメリカ、ヨーロッパにも広がっているようです。

2016年にはGoogle主催の「YouTube NextUp」に入賞。2018年には、台北で初個展を開催し、2万5000人が来場したというから驚きです。

本書は、そんな若手発明家の頭の中を、実際に作った発明品とともに開陳する、注目の一冊。

思考メソッドがしっかり体系化されており、モノ作りやクリエイティブ、問題解決に関わる人なら、きっと良い気づきがあると思います。

単なる発想術に終わらず、実際にその発想術を使って、どう思考を深め、どんな解決策と商品を開発したかまでが綴られているところがポイントです。

著者の狂気と、出来上がった商品のコミカルさとのギャップに、思わずクスッと笑ってしまう、楽しい読み物でもあります(笑)。

さっそく、本文の中から、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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たとえば「プロペラリコーダー」と、わたしがここに書くと、きっと頭の中で上の絵のようなものが思い浮かんだはずだ。これはまったく無意味なものに見えるかもしれないが、これに対して意味・役割を加えるとどうだろう?「リコーダーを吹くたびにプロペラが回って楽しさを感じられる」「風が吹いて涼しくなる」とか

ものごとの「主語」を変えると、その性質に変化が起き、そこから新しいアイディアを考えることができる。たとえばリュックというのは人間が使うものだが、この主語を人間から別のものに変えるだけで新しいものが生まれる。猫用のリュックとか、ケルベロス用のリュックとか

また、主語のディテールを細かくしていくことで、よりニッチなアイディアにすることもできる。たとえば「美しい人」のコンテストではなく、「美しくご飯を食べる人コンテスト」だったり、「美しい靴下の履き方コンテスト」だったり

勤怠連絡問題については、「ボタンを押すだけで、あらかじめ決めておいた内容がメールできたら楽なのに」と考え、そこから「二度寝マシーン」という発明をした。レバーを押すと、「体調が悪いため、本日はお休みさせていただきます」というメールを上司に送信できるというもので、これを使うと、ベッドにいながら会社を休むことができてスムーズに二度寝ができる

わたしは「殺し屋」をキーワードにアイディアを考えることにした。たとえば、冷蔵庫を開けたら、眉間にレーザーポインターが当たるマシーンはどうだろう。「プリンを取ったら暗殺される……」と危機感を感じてきっと未然に防げるはずだ

メガネをかけている人は共感してくれるかもしれないが、メガネのレンズが汚れたとき、Tシャツの裾で拭いてしまうことがある。(中略)だったら、「メガネ拭きの素材でできたTシャツ」があれば、すべてが解決されるのではないだろうか

「カップルが別れたときにお知らせしてくれるマシーンをつくろう」と思いたち、「カップルが『別れました』とつぶやくと光るライト」を制作した。ツイッターで「別れました」というツイートがされるたびに、わたしの卓上にあるライトが淡く光るのだ

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「オンライン飲み会脱出ボタン」
「Suicaの残高不足を謝るマシーン」
「ズボンのチェックが開いているとLINEが来るマシーン」
(盗られないよう)「レーザーポインターが当たる冷蔵庫」
「カップルが別れたときにお知らせしてくれるマシーン」

などなど、ユーモアあふれる発明品の数々に、すっかり魅了されてしまいました。

全部で71ある発想術も、実践的なものばかりで、苦労して作った感じが伝わってきました。

ぜひ読んでみてください。

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『考える術』藤原麻里菜・著 ダイヤモンド社

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◆目次◆

はじめに 誰も考えたことのないことを考える
Chapter1 「言葉」から考える
Chapter2 「半径1メートル」から考える
Chapter3 ひねくれて考える
Chapter4 「みんなが知っていること」から考える
Chapter5 「自分のこと」から考える
Chapter6 「情報」から考える
Chapter7 「感情」から考える
Chapter8 「考え方」を考える

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