2021年1月8日

『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』 藤吉豊、小川真理子・著 vol.5671

【注目。】
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本日ご紹介する一冊は、出版業界では知る人ぞ知る、敏腕ライター2人の共著。

タイトルにあるように、文章術のベストセラー100冊のポイントをまとめ、重複の多いノウハウをランキング化して、順に解説した、労作です。

ランキング化された文章術は、合計40個。1位「文章はシンプルに」から始まり、40位「過去形と現在形を交ぜると文章がいきいきする」に至るまで、プロのノウハウが紹介されています。

読者が実際に文章を書く時に実践できるよう丁寧に書かれており、たとえば1位「文章はシンプルに」のところでは、「削りやすい言葉の候補」として、以下の6つを挙げています。

(1)接続詞……「そして」「しかし」「だから」など
(2)主語……「私は」「彼が」など
(3)指示語……「その」「それは」「これは」など
(4)形容詞「高い」「美しい」「楽しい」「嬉しい」など
(5)副詞……「とても」「非常に」「すごく」「かなり」など
(6)意味が重複する言葉
・まず最初→最初に
・思いがけないハプニング→ハプニング
・馬から落馬する→落馬する
・はっきり断言する→断言する
・余分な贅肉→贅肉 など

ほかにも、文章のプロが使っている3つの型、1時間で書ける「ブログの型」、すぐに使える書き出し6パターンなど、今すぐ使えて役に立つノウハウが、ビッシリ詰まっています。

さっそく、本文の中から、気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。

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削りやすい言葉の候補
(1)接続詞……「そして」「しかし」「だから」など
(2)主語……「私は」「彼が」など
(3)指示語……「その」「それは」「これは」など
(4)形容詞「高い」「美しい」「楽しい」「嬉しい」など
(5)副詞……「とても」「非常に」「すごく」「かなり」など
(6)意味が重複する言葉
・まず最初→最初に
・思いがけないハプニング→ハプニング
・馬から落馬する→落馬する
・はっきり断言する→断言する
・余分な贅肉→贅肉 など

精査した結果、1文の長さは「60文字以内」が好ましいことがわかりました

「ワンセンテンス・ワンメッセージ」を心がけると、文は自然と短くなります

文章のプロが使っている3つの型
(1)逆三角形……「結論→説明」
結論を先に述べる。新聞記事、ビジネス文書、実用文向き。
(2)プレップ法……「結論→理由→具体例→結論」
結論を述べたあと、結論に至った理由と
具体例を述べる。ビジネス文書、実用文向き。
(3)三段型……「序論→本論→結論」
結論を最後に述べる。論文向き。

1時間で書ける「ブログの型」
(1)好きなものの「特徴」
(2)好きになった(それを始めた)「きっかけ」
(3)それを人におすすめする「3つの理由」(メリットなど)
(4)始めてみたいと思っている人への「アドバイス」

テンの8つのルールと例文
(1)文の切れ目に打つ
(2)修飾する文章が長いとき、そのあとに打つ
(3)対等に語句を並べるときに打つ
(4)接続詞、逆接の助詞のあとに打つ
(5)挿入された語句の前後や文節を区切るときに打つ
(6)引用を示す「と」の前に打つ
(7)感動詞や呼びかけの句のあとに打つ
(8)修飾する語とされる語の関係を明確にするために打つ

すぐに使える書き出し6パターン
・会話や音から始める
・タイトルの逆を書く
・動きのある状況(シーン)から始める
・疑問を投げかける
・格言・名言を使う
・短文で言い切る

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著者のお一人、藤吉豊さんは、これまでに数多くのビジネス書ベストセラーを手掛けてきた方。

ビジネス書でベストセラーを狙う方、シンプルで気の利いたビジネス文書を書けるようになりたい方は、必読の一冊です。

巻末に、お二人が読んだ100冊のリストが載っているので、さらに詳しく知りたい方は、参照すると良いでしょう。

ぜひ、読んでみてください。

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『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』
藤吉豊、小川真理子・著 日経BP

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◆目次◆

1位 文章はシンプルに
2位 伝わる文章には「型」がある
3位 文章も「見た目」が大事
4位 文章は必ず「推敲」する
5位 「わかりやすい言葉」を選ぶ
6位 比喩・たとえ話を積極的に使う
7位 接続詞を「正しく」使う

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