2019年11月25日

『秘密を上手に使いこなす方法』トルステン・ハーフェナー・著 柴田さとみ・訳 vol.5403

【ブランディングに欠かせない「秘密」の視点】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763138049

本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『心を上手に透視する方法』の著者であり、欧州最強のメンタリスト、トルステン・ハーフェナーによる「秘密」の扱い方マニュアル。

※参考:『心を上手に透視する方法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763160451/

リーダーにしろ、啓発家にしろ、魅力ある人はたいていこの「秘密」をうまく使っているものですが、本書にはその秘密の原理と活用方法が書かれています。

秘密を共有する人間を何人に設定するとバレないか、どうすれば秘密を使って魅力を高められるのか、なぜ秘密が自主性ある子どもを育てるのか…。

これまであまり議論されてこなかった秘密の効用が、著名な論文や著者の持論・経験からまとめられており、じつに興味深い一冊です。

インターネット時代になって、人々は無節操に秘密を打ち明け始めていますが、それが自分や社会にどんな影響をもたらすのか、破滅を迎える前に知っておいて損はないと思います。

子どもやパートナーの嘘が許せない! という方も、これを読んでからキレても遅くはないでしょう。(多分、キレなくなると思います)

さっそく内容をチェックしてみましょう。

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平凡きわまりないものも、隠すだけで美にあふれる

何かを隠したうえで、それが秘密だとほのめかす

自分のすべてを明かしてしまったら、あなたの魅力は半減してしまう

新型iPhoneが気になるのは、「情報ゼロ」だから

人間は秘密をもつことで初めて、自分が一人の独立した個人であるという感覚を得る──ジンメルはそう考えていた

ジンメルが特に注目したのが、秘密が「社会的関係」をつくり出すメカニズムだ。ある情報を二者だけが共有し、その他の第三者には教えない。そうすることで、人は社会の中で「知っている人」と「知らない人」の間に境界線を引くのだ

ジンメルによれば、秘密を共有する側はしばしば「攻撃的防衛」という形で、第三者から秘密を守ろうとする。というのも、情報から締め出された「知らざる者」の多くは、その秘密を暴きたいという欲求にかられるからだ

心理学者のウルズラ・ヌーバ─は著書『私の秘密は私のもの:すべてを明かさないことの利点とは』(未邦訳)の中でこんなふうに述べている。「心から正直にものが言えるのは、相手がどうでもいい人のときだけだ」

人は自らの決断で、ある特定の事柄を他人に言わないことを選択できる。その事実が、僕たちを真に自由な人間にしてくれるのだ

偉人には「神秘性」が必要である

子どもは四、五歳にもなると「自分の世界」を見つけるのだ。そして、それにともなって自分を隠すことを覚える。「僕がどこにいるか、ママは知らない!」。それは子どもにとって今までにない、少しだけ不安な、けれどワクワクするような感覚だ。「ママにも知らないことがあるんだ!」

特に女性の場合、同じ相手と今後も会うとわかると、明らかに嘘が多くなった

社交的な人ほど、嘘は多くなる

「重苦しい秘密」をもつと、非社交的になってしまう

何を語るかではなく、何を内にとどめたかが、人をその人たらしめる

「この人にはまだ自分の知らない一面がある」と相手に感じさせている間は、その魅力は持続する

幸せな関係を築いているカップルほど、相手のすべてを知ろうとは望んでいなかった

「自分だけが知っている」という事実が自信をくれる

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仕事柄、これに近いことを著者たちには教えていますが、まさに我が意を得たりの心境です。

人に好かれるべく努力するのも大事ですが、「秘密」を活用して人の心を魅了するのもまた大事。

人の上に立つ人、人気で飯を食っている人は、ぜひ読んでみてください。

きっと役立つこと、請け合いです。

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『秘密を上手に使いこなす方法』トルステン・ハーフェナー・著
柴田さとみ・訳 サンマーク出版

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763138049/

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◆目次◆

プロローグ 注意! 秘密をけっして漏らさないこと
第1章 秘密をもつことの効用
第2章 秘密を人間関係に活かす方法
第3章 秘密で人を楽しませる方法
第4章 イリュージョンの五つの心理法則
幕間の章 スパイとマジック、暗号と秘密のメッセージ
第5章 秘密を守る方法、暴く方法
エピローグ 秘密は人生とともにある

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