2019年1月7日

『ざんねんな努力』川下和彦、たむらようこ・著 vol.5189

【習慣の極意を物語で学ぶ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776210177

本日ご紹介する一冊は、「サザエさん」「サタ☆スマ」「めざましテレビ」などを手掛ける放送作家のたむらようこさんと、習慣化エバンジェリストとして活動中の博報堂の川下和彦さんが、「習慣化」や「努力の方法」をテーマにまとめたビジネス小説。

ガンバってるのに苦行レベルにうまくいかないガンバール国の冴えない主人公ミサキが、ガンバらなくても上手く行くガンバラン王国に旅をし、どうすればガンバらなくても上手く行くのか、その秘訣をさまざまな人に聞く、という話です。

・意志力をなるべく使わないこと
・自動化
・ゲーム化
・自分をつき動かすスイッチを見つけること
・段取りを減らすこと
・曜日で決める

などなど、習慣化のためのさまざまな方法が書かれており、勉強になります。

そろそろ悪い習慣に終止符を打ちたい、良い習慣を身に付けたい、という人には、ピッタリの一冊です。

さっそくポイントをチェックして行きましょう。

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「人間ってね、本当になにかを決める集中力って、一日に10回分しかないんだよ」

「だからね、本当に決めなきゃならないことのために、決めなくていいことを僕は、自動化しておくんだ。朝、なにを着ればいいのか、なんてことに、貴重なカードを使いたくないからね」

「君、わかる? 人生ってゲームなんだよ。人生すべてゲームだと思ったらね、苦しいことなんてひとつもなくなるんだよ」

「なにかを続けたければね、段取りを減らすことが大事なんだよ(略)」

「自分をつき動かす、スイッチを見つけることこそ、人生なんだよ。それはモテたいでも、お金持ちになりたいでも、有名になりたい、でもなんでもいい。やる気のスイッチを見つけること。段取りを減らして行動をシンプルにすること。このふたつさえやれば、あとはガンバらなくても自動操縦でうまくいく」

「必ず尽きるガソリンで走るな」

「時間だよ。やる気というガソリンに頼って燃え尽きるよりは、時間という風に乗って少しずつ目標に近づく方が確実、ということをだね、おじさんは言いたいわけだ」

そして二人は、軽く手を取り合って踊りながら、
「僕は宣言することで、相手の励ましを無駄にしないように」
「私は予約することで、相手の時間を無駄にしないように」
そして二人は声を合わせ、
「自分だけでなく誰かを巻き込んで、目標に向かっていくのです」

「僕が必ず9時に寝るのは、必ず5時半に起きるためです。よく毎日、早起きするぞ~と決めたのに挫折してしまう人がいるのは、早く寝ないからです。ゴールを決めたら、スタートも決めなきゃうまくいきませんよ。勉強だってそうです(略)」

「火曜日の淑女はな、火曜日ってトコがミソじゃけ! 曜日で決めてしまえばな、人はたいがいのことは、やってしまうんよ。たとえば一番、いい例が、ゴミ出しじゃ(略)」

「(略)ワシはわかったんだよ。人は得意なことをして生きていけばいいと」

「ミサキ、自分の得意なことって、自分にとっては当たり前だから、なかなか気づけないものなんだよ。だからね、友だちの得意なことを見つけて、“すごいね”って伝えられる人になるといい。そうしたらきっと友だちもミサキの得意なことを見つけて“すごいね”って伝えてくれる。みんなが相手の得意を認め合えるようになったとき、ガンバらなくても助け合って自然に生きられる毎日になるから(略)」

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教訓や原理原則を入れ込もうとし過ぎたせいか、ちょっとストーリーが単調になりがちなのが、ちょっと残念。

書かれている内容は、確かに効きそうなものばかりです。

ぜひ、チェックしてみてください。

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『ざんねんな努力』川下和彦、たむらようこ・著 アスコム

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◆目次◆

はじめに
ある集まり 原宿で
物語 ざんねんな努力
プロローグ ガンバってるのに苦行レベルにうまくいかないガンバール国
STAGE1 とりあえず同じ服ばかり着ている男
STAGE2 ゲームばかりしてる男
STAGE3 美人とすれ違うと腕立て伏せをはじめる男
STAGE4 歯の真っ白なヨットマン
STAGE5 英語を学べるケーキ店
STAGE6 宣言する男と予約する女
STAGE7 いっきなり寝る男
STAGE8 火曜日の淑女
STAGE9 ノンフィクション過ぎる俺小説家
STAGE10 ラスボス登場! ガンバラン国王謁見
1 “ガンバらない”のラスボス現れる
2 ガンバラン王国の勉強法
3 ガンバラン王国の歴史
4 ガンバラン国王の目指すもの
エピローグ ミサキ、ガンバール国へ帰る
再会 物語の真理
三ヵ月後 変化
ガンバラン王国 ガンバらなくても結果を出すための十ヵ条
おわりに

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